競馬を楽しむ

ディープインパクトが、史上最強馬であると断言する3つの理由。

【競馬】史上最強馬ディープインパクト

あなたが思う最強馬はどの馬か?

人によっていろな名前は出るでしょうか、現時点では『ディープインパクト』と答える方が大多数だと思います。

かくいう私もしかりです。これは断言します。

バケンザル
バケンザル
YOU(陽)さんは、この馬はスゴイ!という馬はいる?
デンシャミチとかレンジデチンとか印象深い馬はいるけど、やはりディープインパクトは、印象に残っているね。

一昨日、このようなニュースを見ました。

ディープインパクトは、種牡馬しゅぼばとして輝かしい実績を残していましたが、ついに産駒さんく、つまり子供の勝利が途絶えたという残念なニュースでした。

ひとまずの区切りと言ってもいいのかもしれません。

ディープインパクトは、現代競馬における「超トップクラスの種牡馬」ですが、現役時代は、

JRA史上最強の馬

なのです。(あくまで個人的感想ですが)

ではなぜそう言えるのか、どれほどすごい馬だったのか。その理由を3点に絞って解説していきます。

ディープインパクトの活躍は、後世に半永久的に語り継がれる。

ディープインパクトは、2019年にすでに亡くなっていますが、今後の競馬界にも半永久的に語り継がれる伝説馬として影響を残していくでしょう。

本当に、このような馬はいないのです。

まず、ディープインパクトをウィキペディアさんからのお言葉を借りて、簡単にご紹介すると、こんな感じです。

ディープインパクトDeep Impact2002年(平成14年)3月25日 – 2019年(令和元年)7月30日)は、日本サラブレッドである。

2005年(平成17年)に日本競馬史上6頭目の中央競馬クラシック三冠(無敗での達成は1984年のシンボリルドルフに次いで2頭目)を達成、2006年(平成18年)には日本調教馬としては初めて芝部門・長距離部門で世界ランキング1位となった[6][7]。種牡馬としては2012年から2019年の日本のリーディングサイアーである[8]

このほか2005年JRA賞年度代表馬・最優秀3歳牡馬、2006年に年度代表馬・最優秀4歳以上牡馬を受賞し[9]、 2008年(平成20年)には顕彰馬に選出された[10]

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2年連続年度代表馬に選ばれているわけですね。

それでは、その凄さを具体的に説明していきます。

【ディープインパクトの凄さ①】競走成績が半端ない!勝率85%!!

ディープインパクトは日本国内で13戦、海外で1戦し、全成績は14戦12勝、2着1回、3着入線1回です。フランスの凱旋門賞は3着入線したものの、関係者の不注意による禁止薬物混入で結果的には失格ですが、実際は僅差の3着です。

勝率は脅威の85.7%です。

本当に、こんな馬は、過去にいません。

ディープインパクトの成績は、こちらから。

日本馬で負けたのはハーツクライだけ、生涯でも負けたのは3頭だけという安定感です。

ディープインパクトが現れる前に史上最強と言われたシンボリルドルフは、生涯で負けた馬が8頭もいますので、いかにディープインパクトが安定していたかが、分かるでしょう。

14戦のうち、9戦で2着にコンマ4秒引き離しての圧勝劇。

コンマ4秒の開きというと、2馬身以上引き離しているということですが、いかに「圧勝」してディープインパクトが勝ってきたかが、この数字からもわかります。

【ディープインパクトの凄さ②】出走14レースで、すべて単勝1番人気!1.0倍とか1.1倍が7回も!!

ディープインパクトは、結果も群を抜いていますが、馬券の人気も、また凄まじかったです。

出走した全てのレースで単勝一番人気を獲得し、菊花賞は1.0倍の元返し、1.1倍が7回、国内13戦は全て1.3倍以下という絶大な人気を誇りました。

これほど馬券的に信頼できる馬は、ディープインパクト以外に、見たことがありません。(いたら、教えてください。)

父をサンデーサイレンスに持ち、デビュー戦で4馬身差を話す衝撃のデビュー戦を飾ったディープインパクトは、2戦目からの評判は、ものすごく高かったですが、そのあとスター街道をばく進することとなりました。

ボクは、ディープが出走した皐月賞でディープは2着だろうと思って、ビッグプラネットの単勝馬券を1万円分購入したなぁ~ いま思えば無謀だったけどw

 

【ディープインパクトの凄さ③】種牡馬成績も群を抜く!8年連続にリーディングサイアーに!!

ディープインパクトは、13年連続リーディングサイアーに輝いた、父サンデーサイレンスの最高傑作として、2010年に産駒(仔)がデビューしました。

2歳だけの成績でサイアー(種牡馬)全体の40位にランクインするなど、初年度から偉大なる父に勝るとも劣らない活躍ぶりを見せ、デビュー3年目の2012年から8年連続リーディングサイアーに君臨しています。

単勝馬連馬単3連複3連単
2001 ¥2,270 ¥31,730¥-¥-¥-
2002¥570 ¥17,080¥-¥-¥-
2003¥420 ¥7,400 ¥11,330 ¥55,290¥-
2004¥910 ¥4,990 ¥8,030 ¥11,780¥-
2005¥270 ¥1,780 ¥2,700 ¥8,930 ¥36,320
2006 ¥1,420 ¥9,100 ¥19,710 ¥54,230 ¥365,360
2007¥730 ¥10,060 ¥10,060 ¥27,590 ¥128,280
2008¥640 ¥1,710 ¥3,660 ¥16,930 ¥72,880
2009¥830 ¥2,860 ¥6,500 ¥41,980 ¥232,760
2010¥320 ¥2,230 ¥3,220 ¥59,540 ¥248,790
2011¥280 ¥3,360 ¥5,320 ¥10,770 ¥58,100
2012¥570 ¥2,560 ¥4,340 ¥7,960 ¥42,360
2013¥440 ¥1,110 ¥2,100 ¥1,810 ¥9,400
2014¥950 ¥8,390 ¥14,390 ¥7,250 ¥57,180
2015¥610 ¥1,540 ¥2,880 ¥3,630 ¥16,690
2016¥490 ¥1,670 ¥3,160 ¥1,850 ¥11,190
2017¥280 ¥1,760 ¥2,690 ¥2,360 ¥10,430
2018¥250¥680 ¥1,100 ¥5,270 ¥18,170
2019¥840 ¥4,570 ¥7,950 ¥42,070 ¥216,370
2020¥430 ¥2,550 ¥3,990 ¥28,440 ¥107,910

勝馬率が4割超えだったりするので、相当優秀ですよね。

1990年代から2000年代は、父サンデーサイレンスがリーディングサイアーの独壇場で、その後は、キングカメハメハに地位を譲ったもの、2012年からは、そのキングカメハメハをおさえ、ディープインパクトが受け継ぎ、8年間不動の椅子に座ることとなりました。

残念ながらディープインパクトは、2019年に亡くなり、父の記録を超えることはできなくなってしまいましいたが、種牡馬になってからも、その強さを子どもたちに確実に遺伝させています。

牝馬3冠をはじめ、G1レースを7勝したジェンティルドンナを筆頭に、たくさんのG1ホースを量産しています。

種牡馬としてのパフォーマンスも、最強の種牡馬と言われた父サンデーサイレンスに譲らないくらいの大種牡馬なのです。

 

なぜディープインパクトは、こんなに強かったのか・・・かって、柔軟性が高く評価された馬がいたであろうか?

ディープインパクトは、高い競走能力もさることながら、性格の良さ、頭の良さが、全レースで圧倒的一番人気を獲得した理由といっても過言ではないでしょう。

全てのレースで手綱をとった鞍上の武豊騎手との相性もよく、折り合いを欠く(騎手との呼吸が合わず暴走する)ことは一度もありませんでした。

体格は小柄だが、丈夫で大きな故障もなく、ゴムまりのように柔軟性が高いと絶賛!

瞬発力の持続性が群を抜いて、国内の全レースで上がり3ハロンのタイムが、出走馬中最速であり、上がり3ハロン33秒台を7回も記録しました。

このゴール前の豪脚を武豊騎手が『走るのではなく飛んでいるよう』と表現したのは、有名な話です。

 

ディープインパクトの印象的なレース。若駒ステークスの衝撃は、いまだに思い出。

ディープインパクトが出走したレースは、全てのレースにおいて強い印象を残していますが、あえて私が3つ選ぶとすれば、以下のレースになります。

【ディープインパクトの印象に残るレース①】2005年 若駒ステークス

ディープインパクトを全国に知らしめた、衝撃の2戦目。

最後方からレースを進め、4コーナーでも10馬身ほど先頭から離されていましたが、直線だけで異次元の豪脚をほぼ馬なりで繰り出し、5馬身差の圧勝、場内がどよめきました。

『他馬が止まって見える』という表現がありますが、このレース以上のものを私は見たことがありません!

このレースの衝撃が、その後のディープインパクトの人気ぶりにつながっているとも言えるでしょう。

【ディープインパクトの印象に残るレース②】2006年 天皇賞・春

ディープインパクトには珍しい、荒っぽいレースを披露しました。

2周目3コーナー手前からまくり気味に上がっていき、4コーナーで先頭に立つという展開に、場内はどよめきましたが、終わってみればリンカーンに3馬身差のレコード勝ち。

この荒っぽいレース振りで上がり3ハロンは33秒5を計測、しかも、最後は武騎手が手綱を抑えていました。まさに次元が違う強さを見せたレースです。

【ディープインパクトの印象に残るレース③】2006年 有馬記念

この年の秋は、フランスの凱旋門賞に挑戦し、帰国初戦のジャパンカップを快勝、3戦目が有馬記念という流れでした。

普通の馬なら疲労がたまり、体調管理が難しいはずですが、ディープインパクトは、万全の態勢を整えてきました。

レースもポップロックに3馬身差をつけ、最後は馬なりでゴール。全く崩れない、完璧なサラブレッドであることを証明しました。

そして、ファンから惜しまれながら、このレースをもって、ターフから去り、有終の美を飾りました。

日本の競馬を変えた、サンデーサイレンスとディープインパクト親子。

ここ30年ほどで、日本の種牡馬界の勢力図を塗り替えてしまった、サンデーサイレンスとディープインパクトの親子。

そのディープインパクトの全レースをリアルタイムで見れた幸せを感謝せずにはいられません。

ディープの走りは、いまだに脳裏に焼き付いています。

女帝ウォッカの強さは、ゴールドシップの出遅れなども印象深いなのですが、やはり何と言っても、ディープインパクトが、私の中のナンバーワンのオンリーワンです。

 

史上最強馬ディープインパクト、安らかに。

関連記事はこちら
error: Content is protected !!