馬券を買う時、
- 金額は均等買いにした方がいいのか
- それとも買い目によって金額を調整した方がいいのか
悩んだことはありませんか?
何も考えず均等買いで、競馬でプラスになっている人も、SNSでよく見かけますが、
勝ち組5%の中にいる馬券師さんで、資金配分このことについて考えている人は多いのではないでしょうか?
“馬券裁判男”と呼ばれた卍氏の馬券は、1点の買い目ごとに細かく金額を調整しています。
仮に30点購入したら、30点均一で@500円のような買い方はしていません。
- オッズ50倍には、4,000円
- オッズ100倍には、2,000円
のように、オッズや自信度によって、金額の調整を行っています。
競馬でプラスにするためには、馬券を買う時、
均等買いがいいのか、それとも買い目に応じて金額調整した馬券の買い方がいいのか、
今回は、このことについて考えてみます。
まず先にボクの考えを述べます、
- 「馬券の均等買いは厳禁」と表現した馬券師がいたが、その人の言う意味は何となくわかる気がした。
- 馬券で強いのは、自分の本線を厚く当てられる技術のある人だと思う。
- どの買い目で馬券が当たっても、払戻額が一定額になるという買い方は、マイナスの傾向が強い。
- 自分の本線で馬券を当てるのが苦手なボクのような人は、配当ゾーンを決めて、金額を調整するという方法もある。
それでは、これから深掘りして書いていきます。
Contents
馬券の均等買いとは?どの買い目でも一定の金額で買うということ。
まず、馬券の均等買いについて、考えてみます。
ボクは、これまで馬券を均等買いしていました。いや、これからも均等買いするでしょう。

馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単などの馬券を買う人で、俗にいう「流し(ながし)」で馬券を購入している人も多いと思います。
ボクも流し馬券は、馬単・3連複などでよく購入します。

まず、「流しで均等買いで買う」ということについて、まずご説明します。
馬連流しの均等買い
例えば、2019年の有馬記念を例にして、券種も馬連で例えると、
★6番リスグラシューから
- 2番スワーヴリチャード
- 7番ワールドプレミア
- 8番レイデオロ
- 9番アーモンドアイ
- 10番サートゥルナーリア
- 14番ヴェロックス
の6頭で「流す」とします。
馬券は、
- 6-2
- 6-7
- 6-8
- 6-9
- 6-10
- 6-14
の6点になりますが、
この時、どの買い目でも、6-2でも、6-7でも、6-8でも、6-9でも、6-10でも、6-14でも、
すべての買い目で500円ずつ(合計3,000円)とか、2,000円ずつ(合計12,000円)買うのが「均等買い」になります。
3連単流し馬券の均等買い
次に、1着から3着までの着順を当てる3連単を例にします。

例えば、6番リスグラシューを軸にして(1頭)、
【3連単軸1頭】馬券(6番を1着に指定した馬券)を購入したとして、
相手は、上記の5頭とします。(2番、7番、8番、9番、10番、14番の6頭)
買い目は、
【1着】6番(であればOK)
【2着】2番、7番、8番、9番、10番、14番(のどれかであればOK)
【3着】2番、7番、8番、9番、10番、14番(のどれかであればOK)
となり、合計30点(30通り)となりますが、
このような馬券において、どのパターン(30通り)でも、すべて賭ける金額は均等だったりするとします。
- 6番 ⇒ 7番 ⇒ 10番 の買い目でも 100円
- 6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番 の買い目でも 100円
- 6番 ⇒ 9番 ⇒ 10番 の買い目でも 100円
という買い方です。
しかし、この均等買いを「絶対厳禁」と表現した馬券師がいました。

馬券の均等買いが、なぜダメなのか理解できなかった。
馬券の均等買いを「絶対厳禁」と表現した一人の馬券師。
それは、『万馬券術 ザ タイムショック』(KKベストセラーズ社発行)の著者である阪木秀雄氏でした。
阪木氏の場合は、上記のような3連単の買い目について、
- 6番 ⇒ 7番 ⇒ 10番 の買い目では 2,500円
- 6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番 の買い目では 1,000円
- 6番 ⇒ 9番 ⇒ 10番 の買い目では 300円
という感じで、均等買いをするのではなく、
買い目によって、資金配分を変え、馬券を買うスタイルでした。
勝負度合いの高い買い目には厚く資金を投入する一方で、押さえ扱いの買い目には100円、200円程度の投資で済ませればいいのだ。
私は通常1点あたり100円から3,000円までの範囲で強弱を付けて買っている。自信度に応じた微妙なさじ加減で、1点1点の金額を決定。
手間はかかるが、これを徹底しないと効率良く儲けることは絶対にできない。
~ 『万馬券術 ザ タイムショック』(阪木秀雄著:KKベストセラーズ社発行)より引用
最初見た時は、「へぇ~」ぐらいの気持ちしかなく、意味もわかりませんでした。
さらに、
そして、ここからが重要なのだが、自信度に応じて買い目ごとに購入額を調整していく作業を怠ってはいけない。
買い目の作り方はフォーメーションや流しに準ずるとしても、1点あたりの金額に強弱を付ける必要があるということだ。
均等買いなどをしていたら、せっかくの予想が台無しになってしまう。
~ 『万馬券術 ザ タイムショック』(阪木秀雄著:KKベストセラーズ社発行)より引用
とまで、言い切っていました。
ボクは最初見た時、「別に均等買いでもいいじゃん」と思いました。
しかし、『万馬券術 ザ タイムショック』の初刊から10年経過して、
今ボクが思うのは、均等買いではなく、
買い目によって購入資金を配分する方法で馬券を買い、それなりの的中率を持って当てることができれば、競馬はマジで強い。
そう感じたのです。
その理由は、馬券が的中した時、
利益の幅を上げることができるから。
それが阪木氏が言うところの「効率よく儲ける」ことなのだと実感しています。
均等買いではなく、資金配分で馬券を買うと、的中した時の利益の幅が上がる。
均等買いでも、的中度合いによって、もちろん利益を出すことはできます。
一つの例
先ほどの例でいうと、200円の均等買いであれば、
(1着) (2着) (3着)
6番 ⇒ 7番 ⇒ 10番 (オッズ300倍)
6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番 (オッズ500倍)
6番 ⇒ 9番 ⇒ 10番 (オッズ100倍)
の配当とすると、
- 6番 ⇒ 7番 ⇒ 2番の順で馬券が当たれば、60,000円の払い戻し。
- 6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番の順で馬券が当たれば、100,000円の払い戻し。
- 6番 ⇒ 9番 ⇒ 10番の順で馬券が当たれば、20,000円の払い戻し。
となります。
この買い方の資金配分を変えて、
6番 ⇒ 7番 ⇒ 10番 の買い目では 200円
6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番 の買い目では 300円
6番 ⇒ 9番 ⇒ 10番 の買い目では 100円
とすると、
もし、
6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番の順で馬券が当たれば、
150,000円と利益の幅を上げることができます。
ある意味、当たり前の計算ですが、このような強弱をつけて、
例えば、最初から、
6番⇒9番⇒10番の馬券も買っているけど、この馬券で利益を出そうとは考えていない。
というワリキリで、
自分の本線の買い目、資金を重点配分した買い目で馬券が的中した時に、利益を上げることができる馬券術は強いと思ったのです。
均等買いは、馬券が的中した時に、
利益額を最大化ができない一方、外れた時のコスト(損失)は資金配分の時と同じようにかかるので、
長期的視点に立って馬券収支をみると、ゆる~くマイナス額を膨らませている。
要素もあるのだなと感じました。
馬券で強いのは、均等買いで当てるよりも、本線で厚く当てることができる人。
金額調整の話から少し逸れますが、
ボクが馬券で最強だなと思う人は、
- 少ない点数で馬券を当てることができる人
- 自分の本線で厚く馬券を当てることができる人
です。
少ない点数で馬券を当てることができる人は、最強。
少ない点数で当てるということは、購入した馬券の点数が少ないことを指します。
馬券は、少ない点数で当てた方がいいに決まっています。
馬連を10点流しで買うよりも、5点で流して当てる人がいいですし、
5点で流して当てるよりも、1点で当てれたら、そっちがいいに決まっています。
とかく購入点数が多くなりがちな、3連単馬券などは、まさに顕著です。
ボクのように3連単を100点以上買ったりするよりも、2点とかで仕留めることができれば本当に最強だと思います。

ボクの知人で、競馬の名人がいるのですが、その方がボクに示したハズレ馬券です。
でも、その人は、3連単を2点とか4点とかで当てる腕を持っているのですね。本当にスゴイなと思います。
仮に1点100円とすると、当たり前ですが、その点数の差が収支に大きく影響してくるのです。
点数を多くした分、払い戻しが大きければ問題ありません。
しかし、馬券というのは、
購入点数を多くしたからって、当たる保証はどこにもありません。
300点買っても外れる時は外れるのです。
この積み上げが1年ベースで考えると、収支に悪影響を及ぼすのです。
改めて、
馬券は点数を増やしても、当たらないものは当たらないのです。
極力少ない点数まで馬券を絞り、それでいて、それなりの配当を当てることができる人は最強だと思うし、ボクもできる限り、そういう方向で馬券勝負したいところです。
自分の本線で馬券を当てることができる人も、また最強。
もう一つ、自分の本線で馬券を当てること、しかも資金厚めに当てることができる技術を持っている人。
この人も本当に競馬で強いと思います。
先ほどの有馬記念の例だと、
- 6番 ⇒ 7番 ⇒ 10番 の買い目(300倍)では 200円
- 6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番 の買い目(500倍)では 300円
- 6番 ⇒ 9番 ⇒ 10番 の買い目(100倍)では 100円
と、オッズにとらわれず、
二番目の6番⇒10番⇒7番の買い目に金額を多く入れ、そして、当てるような人。
自分の馬券にメリハリがあり、そして、狙ったところできっちり馬券を的中させ、利益を最大化させる。
こういう技術のある人も、ボクの中では【最強の馬券師】と考えています。
どの買い目でも払い戻しを一定額にする買い方は、利益の最大化ができず、マイナスを膨らませるだけ。
先ほどの例でいうと、とかく、オッズの低い買い目に資金を多く入れてしまいがちになるかもしれません。
(1着) (2着) (3着)
6番 ⇒ 7番 ⇒ 10番 (オッズ300倍)
6番 ⇒ 10番 ⇒ 7番 (オッズ500倍)
6番 ⇒ 9番 ⇒ 10番 (オッズ100倍)
という場合、3番目の買い方に資金を多く入れるということです。
どの買い目で馬券が当たっても、払い戻し額が同じくらいの金額となるようにする馬券の買い方もあります。
これもまた一つの作戦と言えるかもしれません。
しかし、ボクが尊敬する谷岡一郎先生(名著『ツキの法則」の著者)は、この買い方をオススメしていません。
どの買い目で当たっても均等的に払い戻しは得られますが、
利益の最大化ができないので、やればやるほど、マイナスが膨らむ買い方なのだということです。
馬券でプラスにするためには、買い目の金額を調整し、資金配分するのがベストと結論。
大きい当たりが来た時に、効果(利益)を最大限に発揮する馬券の買い方がいいと、ボク個人としては考えます。
馬券でプラスにするためには、均等買いをベースに、買い目の自信度によって金額を調整するのがベスト。
馬券でプラスにするためには、どのような金額調整(資金配分)が良いのか?
① どの買い目も同じ金額で、均等買いする。
② どの買い目で馬券が当たっても、同じくらいの払い戻しを受けられるように買い目の金額を調整する。
③ 自分の買い目の自信度によって、買い目の金額を調整する。
この3つの中で、
一番いい馬券の買い方は、ボクの意見としては、③です。
※あくまで個人的見解です。
今回取り上げた例は、3連単3点買いという極端な例ですが、これは馬連や馬単、ワイド馬券などでも、もちろん代用できます。
買い目の自信度がないのであれば、配当のゾーンで金額を厚くするというのもアリ。
ただ、こうは言っても、ボクは、引き続き均等買いをします。
ボクの場合は、自分の予想の自信度によって、馬券の購入金額に強弱を付けて、きちんと当てるという芸当はできません。
だから、
均等買いでベースを的中率のベースを敷きつつ、
予想の自信度ではなく、配当ゾーンで資金を多めに投下することにしました。
多めといっても、千円単位とかそうではなく、100円単位ですが。
3連複の均等買いなら100円のところ、配当が100倍から200倍のゾーンなら500円にするとか。
100倍未満の配当ゾーンで的中したとしても、100円分の当たりでいいけど、100倍から200倍のゾーンであれば500円分持っている。
という感じです。
また、均等買いに関しては、このようなツイートも見かけますし、完全に否定できるものではありません。
https://twitter.com/tokotonAnauma/status/1296104070470541312
では、この記事のまとめに入ります。
- 馬券の均等買いよりも、買い目によって資金配分する方法で一定の的中率を確保することができれば、競馬は強い。
- 資金配分だと、的中した時の利益の幅が、均等買いよりも上がることがある。その点、均等買いより有利。
- どの買い目でも払い戻しを一定額にする買い方は、利益の最大化ができず、長期的にマイナスを膨らませる。
- ただ、そうは言っても、自分の本線でピンポイントに馬券を当てることは難しく、それができる人は最強の部類。
- だから、均等買いでベースを敷き、ある程度の的中率を確保した上で、買い目の自信度や配当ゾーンで、資金を配分するのが有効と判断。
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