競馬で勝てるようになりたいですか?
毎週馬券を買う人で、年間トータルしてプラスになっている人は、全体の5%程度と言われており、残り95%の馬券購入者は、トントンもしくはマイナス収支の状況です。

競馬の負け組から脱却するためには、競馬をギャンブルではなく、「投資」として意識しなければならないと、最近特に考えています。
とはいえ、競馬は紛れもなくギャンブルです。
公営競技のギャンブルです。
・競馬予想を楽しんで
・たくさんのレースをやって
・たくさんのレースを見て
・ある程度儲ける
ことを皆さん望んでいると思いますが、そんなことは、簡単にできません。
ほぼ無理ゲーです。

私も昨年の有馬記念が行われた日に、1日24レース投票しましたが、結果は、予想通りのマイナスでした。

たくさんのレースで馬券投票しても勝てる方策については、これからも考えていきますが、競馬で負けたくない、そして、儲けたいと思うなら、その場のノリで、たくさんのレースを観戦して、馬券を楽しむ意識は捨てるべきだと考えます。
そして、
競馬を投資として意識することが、負け組脱却の第一歩と考えています。

今回の記事では、「競馬をギャンブルではなく、投資として年率120%以上とするための5つの戦術」をテーマに書いてみました。

こんなことを言ったら、金融商品に精通している人から「バカじゃないの」「アタオカ」と言われるかもしれませんが、私は、やり方によっては「競馬も投資になりうる」と考えています。
というわけで、今回は、その「やり方」を、5つの戦術として、書いてみたいと思います。
この手の類いに関する情報としては、ごくありきたりな内容を書いているだけかもしれませんが、少しは参考になるところがあるかもしれませんので、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
というわけで、ご挨拶が遅れましたが、私は、中央競馬の馬券歴15年以上のバケンザルと申します。
①日曜日をボーナス日にしよう!
②馬券を当てて人生プラス
③馬券で勝つ“きっかけ”があるコンテンツづくり
を目指して、情報発信しております。


Contents
競馬は紛れもなく控除率が高いギャンブルである。
競馬を投資商品とするための5つの戦術について書く前に、改めて、「競馬は紛れもなくギャンブルである」というお話からさせていただきたいと思います。

「どうして、ギャンブルと言い切るのか?」と言いますと、二つの側面があるからです。
① 競馬主催者の設定払戻率が低い
② 馬券購入者の感情を揺さぶる仕組みができている
「競馬はギャンブルだからやるな」ということは、巷の人がインタビューで答えていたり、書籍やSNSを見ていても、度々見かけます。
私も10年ほど前から「競馬はギャンブルでなく、投資になるんだ!」なんて思っていますが、自分でもバカだと思います。
競馬は紛れもなく公営競技のギャンブルです。
競馬の設定払戻率は低く、たくさん馬券を買えば買うほど「大数の法則」に飲まれやすくなります。

そもそも馬券を当てること自体難しいですし、欲張って馬券を買ったり、焦って買ってしまったり、馬券が外れると感情が高ぶってしまいます。
馬券購入者が負けるワナがたくさん仕掛けられいます。

そこで、個人的な意見となりますが、競馬をギャンブルと言う理由、馬券購入者が負けるワナを先ほど挙げた二つの側面から考えてみたいと思います。
競馬をギャンブルという理由①:馬券の控除率が高い。
まず、競馬をギャンブルという理由ですが、一般的に言われるのが、「馬券の控除率が高い」ということです。

競馬における控除率とは?
「控除率」と表現していますが、控除率(%)とは「1-設定払戻率」で算出され、設定払戻率は、よく公営競技における「期待値」と言われることがあります。
中央競馬を主催するJRAは、以下のとおり「設定払戻率」を公表しており、逆算した率が控除率となります。
<JRAが公表している設定払戻率>
単勝・複勝:80%
枠連・馬連:77.5%
馬単・三連複:75%
三連単:72.5%
WIN 5(ウインファイブ):70%
WIN5は、特殊な馬券なので除いたとして、中央競馬の控除率は、単勝・複勝の20%から三連単の27.5%までとなります。

競馬の主催者、中央競馬だとJRAは、レースをする度に馬券投票金額の20%から27.5%が収入となります。
たとえば、今年一発目の中山金杯が行われた中山競馬場の売上は160億円なのですが、仮に馬券売上が160億円だとしたら、少なくとも32億円が自動的にJRAの収入となるわけです。
売上によって、当然、金額は大小しますが、あらかじめパーセンテージでこれだけ、という割合が決まっているわけです。
この20%から27.5%の収入で、JRAは、競馬場の運営や職員への人件費、レース開催時における賞金や運営費、また、国庫にも半分近く納付し、畜産業界の振興や公共事業への負担など社会貢献をしています。
道路の環境整備に関する地方自治体への助成も行っています。
時折、「競馬は胴元だけが儲かるものだからやるな」と親切にアドバイスをされる方もいますが、まさに、
この馬券売上の20%から27.5%の主催者控除が根拠となっています。

なにせ、主催者は黙っていても馬券を買ってくれる人たちの投票金額の20%から27.5%が懐に入るわけですから。
レースを開催したり、運営したりしているので、黙って収入が入るは、少し言いすぎですが、それでも、かなり高いパーセンテージの手数料が入るわけですから、「胴元だけが儲かる」というのはうなずけます。
一方、馬券を買う人は、馬券投票するたびに投票金額の20%から27.5%を手数料(または参加料)として、JRAへ支払っていることになります。

手数料といっても、発券機で馬券を買って、さらに、窓口のお姉さんに手数料を別で支払っているわけではありません。
では、何に控除率が反映されているのか?というと、
それは、
馬券が的中した時の「オッズ」に反映されているのです。

極端な例えになりますが、馬券が当たったら、5万円の払戻を得られるところ、37,500円の払戻しか得られないということになるわけですね。
実際の計算は、こんなザックリではありませんが、
「もし控除率が0%だったら10万円貰えるのに、控除率20%なので8万円しか貰えない。」
そういうことなのです。

競馬はゼロサムゲームではなくマイナスサムゲーム
麻雀の場合は、一方の者が得点を上げると、もう一方の者が損をするという、参加者の利益や損失を合計すると、ゼロになる「ゼロサムゲーム」ですが、
競馬の場合は、参加者(馬券購入者)の利益や損失を合計してもマイナスになる「マイナスサムゲーム」なのです。

「渋谷で働くITエンジニアの投資ブログ | FIRE目指して米国株インデックスに投資中」さんからの引用では、「マイナスサムゲーム」を
“参加者全員のリターンの平均がマイナスになるようなゲームです。
胴元がおり、まず賭けられた総額からいくらか確保します。
その上で参加者に配分していますので、賭けている額の総額とよりリターン総額が少なくなります。
もちろん、一時的なプラスマイナスはあるものの、回数を重ねることで生涯収支がマイナスに向かっていきます。やればやるだけ損ということになります。カジノや公営ギャンブル含め、胴元がいる限りほぼ全てのギャンブルはここに当てはまります。
<競馬>
20%ほど胴元に取られた上で、オッズが決められますので、基本マイナスに向かいます。ちなみに運だけではなく馬や騎手の知識が必要で戦略的に取り組めばプラスに持ってくことも可能だそうです(と、競馬好きの知り合いが言ってました。彼はマイナスです。)”
(引用:渋谷で働くITエンジニアの投資ブログ | FIRE目指して米国株インデックスに投資中 https://shibuyaitengineer.com/)
競馬における控除率のハンデは予想以上に大きい。
競馬における控除率のハンデは、予想以上に大きいです。
例えば、三連複だと、25%の控除率ですが、もし5%だった場合、配当にもよりますが、少なめに見積もっても25%の控除率に比べ、20倍は配当(=オッズ)が違ってきます。
繰り返しの表現になりますが、仮に5%の控除率だったら、5,000円の配当になるところ、25%の控除率によって、3,000円しか得られないということですね。
このマイナス2,000円の差が、
勝負レースが増えれば増えるほど、馬券を買えば買うほど、マイナス額を蓄積させることとなります。
例えば、三連複馬券を1レースだけ買えば、潜在的に2,500円の負けで済むものの、勝負レースを重ねるたびに
- 1万円×(控除率)25%=2,500円
- 1万円×(控除率)25%=2,500円
- 1万円×(控除率)25%=2,500円
- 1万円×(控除率)25%=2,500円
が出てきて、1万円×4レースで言えば、「すでに1万円のマイナス」からのスタートというのが競馬の仕組みなのです。
中には、4レース連続で馬券が当たり控除率分のマイナスを跳ね返す時もあるでしょうけど、馬券が当たったとしても、本来貰いたい配当の25%引きでの払戻となるので、割引された金額は、やはり大きいです。

競馬予想家のTARO氏が書かれた書籍「馬券力の正体~収支の8割は予想力以外で決まる」(2022年/サンクチュアリ出版)では、
競馬の控除率は約25%。つまり、購入金額の25%は最初から負けているという不利な状況で戦いがスタートしています。例えば1万円を購入すると、自動的に2500円が「競馬お楽しみ代」として引かれて、残る7500円を客同士で取り合っているということです。
通常のパフォーマンスが75%、したがってそこに25%以上の上積みをして100%超を実現するには、平均を33%上回るパフォーマンスをしなければ勝てない。
野球で例えるなら平均打率が2割5分だとすると、平均から33%上積みした打率は3割3分3厘となります。3割3分3厘というともはや超一流打者。競馬で勝つには超一流打者クラスの抜けた力を発揮する必要があるということです。
と、書かれていますが、
マイナス20%以上の状態からスタートして、プラスに持っていくゲームなので、プラス10%にするには本来10%の勝ちで良いものの、30%以上分勝たなければ、10%の勝ちにならないわけですから、そりゃ、95%の人間は負け組になるよね、という話です。
競馬は普通にやれば「大数の法則」に飲み込まれる。
「大数の法則」という言葉を目にしたことはあるでしょうか?
ギャンブルに関する話題や理論で、度々出てくる法則が、この「大数の法則」です。
この「大数の法則」が、競馬をやる上で、非常に大きな敵になってきます。
「大数の法則」とは、確率論における基本原理の一つで、よくサイコロの例が紹介されていますが、1から6まで目のあるサイコロを振ると、1が出たり、5が出たり、3回連続で2が出たりとなりますが、サイコロを振る数が増えれば増えていくほど、それぞれの目の(1や5、または2などの)出る確率が1/6になり、平均値に収束されていく法則です。

野球の打率で例えると、10打数くらいであれば、日本シリーズ時に表示される打率のように、10打数6安打で打率6割になる時もあったり、ノーヒットで0割になる時もありますが、300打席以上もバッターボックスに立ち、打席数が多ければ多いほど平均値の打率(2割5分)に近付くこととなります。

打者の総数で平均打率を算出しても、中には、1986年のランディー・バース(阪神)のように3割8分9厘打つ人もいますが、打率1割台の人も含めると、打率は平均で2割5分くらいに下がるということですね。

(2022年のセ・リーグの平均打率は2割4分8厘、パ・リーグは2割3分9厘のようです。)
野球の打率に当てはめれば、「打席に立てば立つほど、打率ではある値(年間143試合であれば2割5分前後の値)に収束する・・・」これが「大数の法則」なのです。
というわけで、競馬の話に戻りますが、
馬券で言えば、馬券を買えば買うほど、回収率は、設定払戻率の値(72.5%~80%)前後に収束していくということになります。

もちろん、回収率180%の人もいれば、50%にも満たない人もいるわけですが、仮に毎週三連複の馬券を買う人が、日本全国に20万人いるとすると、20万人の成績を合算したら、設定払戻率の値、つまり、75%の回収率に収束するということなのです。

この得体の知れない法則が、「大数の法則」です。
短期的な勝負であれば大勝ちすることもあるでしょうけど、長期的な観点で見れば、馬券を買えば買うほど、「大数の法則」に呑み込まれしまい、収支をプラスにするのは難しくなるわけです。

このようなハンデを背負った仕組みの中で、日々、馬券を買うわけですから、競馬は紛れもなくギャンブルと言われても仕方ないのはないでしょうか。
競馬をギャンブルという理由②:馬券購入者の感情を揺さぶる仕組みができている。
競馬をギャンブルという、もう一つの理由は、馬券購入者の感情を揺さぶる仕組みができているということです。

ただ、これから書くことは別に競馬に限らず、株やFXなどの金融商品、他の公営競技でも言える話です。
競馬って、そもそも馬券を当てることが難しい。
まず、そもそも馬券を当てることは難しいです。
2回の1回くらいの割合で当てられるようなゲームであれば良いですが、ほとんどの人が10レースで馬券を買ったら1回当てられるか、良くて3回ほど当てられるかという感じです。
単勝オッズが1番人気の複勝馬券(3着以内なら当たり)を買い続けるなら、65%の確率で当てることができますが、配当は1.1倍から1.4倍ほどなので、非常に物足りないです。


当たり前の競馬原理ですが、配当を求め、当てにくい馬券を当てようとして、大勢の馬券購入者は自滅します。
多くの馬券購入者が、複勝や単勝のような1頭を対象とした馬券ではなく、馬連、三連複、三連単といった、2頭または3頭の組み合わせを対象とした複合馬券(複勝ではなく複合馬券です)を買うわけですが、選んだ片方の馬は1着に来たけど、もう片方が来なかったなど、日常茶飯事どころじゃないくらい当たり前にある話です。
馬券の購入シェアから見ても三連複や三連単の割合は、単勝や複勝よりも多いです。
発売金ベースになりますが、2021年の馬券別発売シェアは、
・単勝 6.9%
・複勝 9.5%
に対し、
・三連複 21.7%
・三連単 29.0%
と、
「単勝+複勝」と「三連複+三連単」の割合では、3倍の開きがあります。
(引用:JRAホームページ「令和3事業年度 事業報告書」より)

また、配当が低い当てやすい馬券で、大金を張って、自滅してしまう人もいます。
わかりやすいところで言えば、1.2倍とか1.3倍のオッズに複勝馬券で10万円とか20万円張る人ですね。
今年全勝
重賞本命購入馬全て1着
ストマックAJCC競馬予想
本命 ガイアフォース
複勝300000円#競馬予想#AJCC pic.twitter.com/EKMDOhYUVu— ストマック (@sutoma1031) January 22, 2023

発売金ベースでは、単勝より複勝の方が売上が多いわけですが、これは数万円、数十万円単位で馬券を買う人が多いことを表しているのではないでしょうか。
オッズ1.2倍や1.3倍の馬とはいえ、3着以内に入る確率は7割前後で、裏返すと3割の確率で外れることになります。
これで、3着以内に9割来る確率があれば良いのですが、そんなに甘くはありません。
そして、馬券が外れて大金を失う・・・
オッズが低い、すなわち設定払戻率が低いというところが、諸悪の根源的なところがあるのですが、当てやすい馬券は配当が低く、配当が高い馬券は当てにくい仕組みの中で、馬券購入者は感情が揺さぶられ、様々な行動をとります。
競馬をやる馬券購入者の感情的な問題
競馬をやる理由は、人それぞれだと思いますが、ほとんどの人が「儲けたいから」という理由で、やっていると思います。


「馬が走るのが大好きで、馬券はあくまで応援のため」という方もいると思いますが、明らかに少数派でしょう。
ほとんどの人が「馬券を当てて儲けたい」のです。
- 高い配当の馬券を当てたい(低い配当じゃ物足りない)
- 〇万円以上は稼ぎたい(今のプラスじゃ物足りない)
- 少しでも勝って終わりたい(マイナスで終わりたくない)
という心理が、競馬をやっている時に顔を出してくるわけですが、コントロールする意識を持たなければ、欲が出た行動を取ってしまい、その分、負ける確率を高めることになります。
また、高い配当を当てたい、〇万円以上は稼ぎたい、少しでも勝って終わりたいという感情は、馬券購入者の焦りや、予定外の行動を引き起こします。
「やる予定はなかったけど、もし、ここで高配当が出たら」
「ここで勝負しないと〇万円以上稼げない」
「最後勝負しないと負け確定」
このような感情が出てきて、予定外の損失を競馬で出している人も、非常に多いと思います。

競馬は、馬券購入者に冷静な判断をさせない仕組みができている。
もう一つ、競馬開催時の仕組みが、馬券購入者に冷静な判断を極力させないようになっているものと言えます。
どういうことかと言うと、競馬の場合、レースが終わって、次のレースまでの時間の感覚が短いということですね。

中央競馬だと、朝9時50分頃に開始する第1レースから、最終レースが行われる午後4時25分頃まで、途中、お昼の休憩的な時間もありますが、矢継ぎ早にレースが行われます。
この、レースが終わってから、次のレースまでの間隔が短いために、余計な行動を取ってしまうことがあります。
<レースの時間間隔が短いために、やってしまう余計な行動>
- 焦って馬券を買ってしまう
- 次のレースも買わなきゃと思ってしまう
- 行き当たりバッタリで、パパッと馬券を買ってしまう
①は、競馬場に到着して、すぐ馬券を買うとかですね。
「競馬でもすっか~」と言って、目前のレースを急いで予想して、焦りながら馬券を買う。
②は、買う予定のなかったレ-スでも「もしかして当たるかもしれないし」と思って馬券を買う。
③は、メインレースが外れて、感情がガガーッと高ぶり、最終レースで、行き当たりバッタリな予想をして、パパッと馬券を買ってしまう。
レース間隔が短いゆえ、馬券購入者の感情が揺さぶられ、今挙げた3つの行動を取ってしまうことが多くなるのです。
競馬場やウインズにいる人は、もちろんのこと、毎週競馬をするために即PATに口座登録している人もお手軽に馬券が買えるので、思い立ったら、「即」馬券が買えます。
たまに運良く馬券が当たる時もあるでしょうけど、こう書くと、「そりゃ、負けるよな」という行動ですよね。
そんなことを言っている私も、①から③の行動を取ってしまいがちなので、人のことをとやかくは言えないのですが、
頻繁に①から③の行動を取ってしまう人の95%は、競馬負け組だと思います。
レースが次から次へと行われる状況で、大半の人は、冷静な判断ができなくなり、我慢できず、感情の赴くまま、馬券を買うのではないでしょうか。
競馬は、控除率の高さが、負け組を増やす大きな要因となっているわけですが、レースや馬券購入の仕組みも馬券購入者の感情を揺さぶるものとなっているため、行動的にギャンブルにしてしまうのです。
競馬をギャンブルではなく投資とするために
前置きが長くなってしまいましたが、改めて、競馬は紛れもなくギャンブルです。
でも、競馬への取り組み方次第では、ギャンブルではなく、投資商品にできると、私は思っています。

感情や行動のコントロールが必須となりますが、ここでは、競馬を投資とするための5つの戦術を書いていきます。
ただ、これから書くことは、あくまで私が個人的に感じていることで、具体の予想方法や馬券の買い目などは書いておりませんので、あらかじめご了承ください。
競馬を投資とするための戦術①:わかるものにしか馬券投票しない。
競馬を投資とするための戦術、まず一つ目は、わかるものにしか馬券投票しないということです。

自分にとって自信のある「もの」や得意パターンに馬券を賭ける。
「もの」と書きましたが、自分の得意パターンや信頼できると感じる「もの」に賭けるということですね。
わかるもの、の「もの」には
・馬
・レース
・騎手
などがあります。
「得意なパターンでしか馬券投票しない」とか、「自信のあるものにしか馬券投票しない」ということですが、「勝負レースを絞る」のもアリでしょう。
惰性で「数撃てば」的に馬券投票するのではなく、自分にとって、自信のある「もの」や得意なパターンに賭けていくと、ギャンブル要素は減っていきます。
1着に来るとしか思えない馬への複勝馬券
過去に、ある方のブログにコメントした時に、同じくコメントをされたAさんと、メールのやりとりしたことがあったんですけど、Aさんは複勝を買う人なのですが、
「アタマに来るとしか思えない馬の複勝を買う」と言ってました。

複勝は言うまでもなく、3着までに入れば当たりとなる馬券ですが、「3着までに入りそうな馬の複勝を買う」のではなく、「アタマ(1着)に来るとしか思えない馬の複勝を買う」ので、的中率は高まるとのことです。

私も「ある方法」で、勝ち負けになる、つまり1着を争えると思える馬しか軸にしないようにしています。
わからないけど馬券賭けたいですというのは、イコール、「私は散財したいです。」と同義語なので、出来る限り、自分の得意パターンで、わかるものにしか馬券投票しないことが、投資とするための戦術の一つと考えています。
競馬を投資とするための戦術②:当たった時に利益が最大化できる馬券を買う。
二つ目の戦術は、当たった時に利益が最大化できる馬券を買うことです。

競馬は、予想が上手でも、馬券の買い方が下手だったら当たるものではないですし、当たっても、利益が出る買い方をしていなければ、プラスにはなりません。
当たった時に利益を最大化できる馬券が一番の理想
一番理想と思える馬券の買い方は、当たった時の利益が最大化できることです。
「最大化」と書くと、抽象的になりますが、
- できるだけ少ない投票金額又は点数で
- できるだけ高配当
の馬券を当てることが、私が考える一番理想と思える馬券の買い方です。

極論で言えば、三連単1点買いで10万円以上の馬券を当てるくらいの感じですね。
100円の馬券に対して、10万円の配当。
もちろん、三連単1点買いで10万円の馬券を当てるなんて神業以外の何者でもないので、今挙げた例は、あまりにも極端なものの、
A)できるだけ少ない投票金額又は点数
B)できるだけ高配当
を意識した買い方が、競馬を投資とするための馬券戦術だと思っています。
例えば、三連単で300倍の配当を得られたとしても、
・60点(@100円)の6千円の馬券で得られた300倍だと、3万円(100円×300倍)の払戻ですが、
・三連単20点(@300円)の6千円の馬券で得られた300倍だと、9万円(300円×300倍)の払戻となり、
利益額は3倍違います。
また、1点1万円の複勝買いで、
・当たって1.3倍のオッズと(払戻13,000円)
・当たって2.8倍のオッズでは(払戻28,000円)
当たり前ですが、利益額は6倍違ってきます。
A)できるだけ少ない投票金額又は点数
B)できるだけ高配当
馬券が当たった時に利益を最大化させるためには、このA・Bを自分なりに、うまくミックスさせる必要があり、そして、またこれが、非常に難しいわけですが、うまくミックスさせることができれば、回収率もおのずと上がるものと考えています。

多点数買いでも高配当馬券が獲れるならOK
できるだけ少ない点数と書きましたが、多点数でも「ここのポイントに入ったら好配当が獲れる」という買い方ができたら強いと思います。
例えば、三連単168点買いとかの多点数でも、コンスタントに10万円以上の高配当や、たまに50万円以上の高配当を当てることができれば、十分プラスになるでしょう。
10回に1レースでも当たればいいくらいの気持ちで、その代わり、馬券が当たった時は10倍以上のリターンを狙うという方法もアリだと思います。
本線で馬券が当たった時の払戻を一定にさせるのも回収率向上に役立つ
いかに当たった時の利益を最大化させるかというお話をしていますが、極端に大きい当たりを狙うのではなく、本線で当たった時は、払戻を均等にさせる買い方もあると思います。
例えば、馬連を6点を買って、6点の中で、どの買い目でも当たったら、払戻金額が5万円になるというような買い方ですね。
馬券が当たっても、トリガミ(払戻金額<投票金額)になってしまうことは、よくあることですが、自分の本線で当たった時は、しっかり欲しい利益が得られる買い方をする戦術もありでしょう。
ただ、注意点が一つあり、均等にした払戻金額が少ないと、一転して、「確実に負ける買い方」になってしまいます。
例えば、馬連6点の買い目オッズが、
1) 7.4倍
2)14.9倍
3)15.2倍
4)18.4倍
5)20.9倍
6)23.6倍
だったとします。
この6点について、どの買い目でも馬券が当たれば均等の払戻が得られるよう1万円の投資で配分した場合、
1) 7.4倍×3,500円=25,900円
2)14.9倍×1,700円=25,330円
3)15.2倍×1,700円=25,840円
4)18.4倍×1,400円=25,760円
5)28.0倍× 900円=25,200円
6)33.5倍× 800円=26,800円
(投票金額)1万円
となるわけですが、この場合だと、当たっても払戻金額が25,200円から26,800円で、2.7倍の単勝馬券を当てるのと変わらない結果になってしまいます。

谷岡一郎先生の著書『ツキの法則』(1997年,PHP出版社)においても、
一番早く確実に負ける賭け方として、
倍率の低い馬券(本命)を多めに、倍率の高い馬券(穴)を少なめに買うことである
と、書かれています。

ちなみに、私の場合は馬券が当たった時
① トントンか70%ほどの回収でトリガミになる買い方
② 投票金額の7倍以上のリターンを得る買い方
に特化して、今、馬券を買っています。

競馬を投資とするための戦術③:長期的な思考を持って馬券投票する(又はしない)。
三つ目の戦術としては、長期的な思考を持って馬券投票するということです。

その日その週で勝とうとしないで、週単位の収支ではなく、月単位・年単位の収支で、1ヵ月や3ヵ月のスパンで勝ち負け、プラスマイナスを考えるということですね。
無理な馬券勝負をすること=ギャンブルの競馬
長期的な思考を持って馬券投票しなさいと、自分に対して口を酸っぱくして言ってやりたいぐらいなのですが、
その日その週に勝ってプラスで終わらせようとすると、どうしても無理な勝負がしがちになり、損失を増やしてしまったり、回収率を下げてしまいます。
プラスにするために無理な勝負すること=まさにギャンブルだと思います。
私の場合は、よくメインレースがハズれてしまったら、感情がガッと高まり、惰性で最終レースの馬券を投票し、そして、ハズれて炎上する・・・ことをよくやってしまっていたのですが、

たまには当たってプラスになることもありますが、確率は1,2割ほどです。
最終レースも外して、すべてが終わった頃には、後悔の念や空虚感だけ感じることが多いわけです。
馬券を買わないことも競馬を投資とするための有効な戦術
それなら、気持ちをリセットして、改めて勝負し直した方が良いですよね。
競馬は来週もやってくるのですから。

回収率を上げるために、「競馬の止め時をうまくする」ことは重要です。
今週の競馬は負けたとしても、来週勝って、月末に「今月勝てたな」と思えればいいわけです。
特に負けが続いている時は、無理な勝負をしがちになってしまいますが、一歩引いて、自分を俯瞰し、長期的な思考を持ち、馬券投票する、いや、馬券を買わないという行動も投資とするための有効な戦術だと考えています。
競馬を投資とするための戦術④:馬券収支表を毎週付ける。
四つ目の戦術は、馬券収支表を毎週付けることです。

あなたは、馬券の収支表を付けていますか?
もし今、この記事をご覧になっている方で、競馬の負け組だなと思う人がいたら、
馬券の収支表を付けるのは、オススメです。
私も面倒に感じる時はありますが、毎週、馬券の収支表を付けています。
馬券の収支表を付ければ、必ずプラス収支になるとまでは言えませんが、長期的に見れば、必ずプラスになると私は考えています。
- 自分が買った馬券の収支が正確にわかる
- 自分の得意パターン・苦手パターンがわかるようになる
- 意外な気付きを得ることがある
一度や二度付けたくらいでは感じないと思いますが、毎週付けることによって、何かしら、今後の馬券投票にプラスになるヒントを感じることがあるはずです。

もし、競馬で負け続けている状態であれば、自分の敗因を知る必要があります。
敗因は、
・馬券投票するレースが悪いのか
・賭け方が下手なのか
・馬の選び方がダメなのか
・冷静になれていないからなのか
簡単で良いので、毎週、馬券収支表に敗因をメモすると、何かしらの気付きがあるはずですし、無理な勝負も減って、その分、ギャンブル要素を減らすことができます。
そのためにも、馬券の収支表を付けるのはオススメですし、投資とするための有効な戦術だと考えています。
競馬を投資とするための戦術⑤:自己管理をする。
最後の5つ目は、「競馬と関係ないだろ」と言われそうな気もしますし、一番重要だと言う人もいると思いますが、自己管理をするということです。

自己管理は、健康面に関することもですし、メンタル面に関することもそうですね。
私は自己管理ができにくいサルだと自覚しているのですが、最近は、競馬前に「整える」ことを意識しています。

整えるというのは、気持ちにも、体調的にもそうですし、身の回りも含めてですね。
「整える」と書くと、「サウナでも行くのか?」となりそうですが、サウナでカラダ整えて勝負しても良いのですが、競馬という難解な頭脳ゲームをやる以上、いい閃きや直感が出るように体調を整えて、馬券投票すべきです。
私は、予想の際、踏み台昇降に乗り降りして、心拍数を多少を上げながら予想しています。
少しでも直観がよくならないかと思いながら、やっています。
また、「徳を積む」のかどうかは定かではありませんが予想前は部屋をコロコロして、ゴミを取っています。
メンタル面に関しては、先ほども述べましたが、負けている時の「手仕舞いの仕方」をうまくするよう心掛けています。
負けが続き、焦ったり、追い込まれている状況なら、自分を客観的に俯瞰してみるのは有効だと、某FX系ユーチューバーが語ってましたが、私も負けている時は、できるだけ自分を客観しする意識を持つようにしています。
今回の記事まとめ【競馬投資】
今回、「競馬をギャンブルではなく、投資として年率120%以上とするための5つの戦術」について、書いてみました。
抽象的な表現になってしまっているところもあるかと思いますが、5つのうち、どれか一つでもきちんとできていれば、ギャンブル的な無理な勝負をせず、うまくいけば、馬券の回収率は120%以上になり、競馬を投資とできるかもしれません。
競馬は紛れもなくギャンブルです。
そう断言してしまう位、競馬における控除率は高いです。
毎週、普通に競馬をやってしまうと、95%の人が「大数の法則」に飲み込まれてしまいます。
また、競馬のレース運営は、馬券購入者の感情や行動を揺さぶる仕組みが、うまい具合にできています。
そのため、競馬のやり方を工夫し、賭け方も工夫する必要があります。
この記事では、競馬を投資とするための戦術として、次の5つを紹介いたしました。
- わかるものにしか馬券投票しない
- 当たった時に利益が最大化できる馬券を買う
- 長期的な思考を持って馬券投票する(しない)
- 馬券収支表を毎週付ける
- 自己管理をする
自信のある、得意なパターンに賭け、利益が最大化できるような馬券の組み方をして、その日その週に勝とうとせず、1ヵ月単位のスパンで収支を考え、日々の(馬)券闘を記録し、負けている時の止め時をしっかりとすることができれば、
競馬を年率120%以上の投資商品とすることができるものと信じています。

