競馬買い方

【馬券】多くのレースで買うデメリットと早く確実に負ける賭け方への5つの対処法

競馬で早く確実に負ける賭け方の対処法サムネイル

1日に、たくさん馬券を買って、勝てて終わっていますか?

特に朝から競馬場やウインズへ行く場合は、第1レースから馬券を買いたいですよね。

午前9時50分から午後4時25分まで、ぶっ通しで馬券を買って、レースを見る。

6時間以上、ビッチリ競馬している人も多いと思います。

しかし、長時間予想して、馬券をたくさん買っても、馬券は当たらず、普通にマイナス数千円、数万円で家路に着いている人が大半ではないでしょうか。

馬券も当たらず、しっかりマイナスで家路に着いている人も多いと思います。

負けて競馬場をあとにする人

いや、95%以上の人が、馬券も当たらず、マイナス収支で終わるのではないでしょうか。

私も昨年のクリスマス、有馬記念が行われた日にウインズへ行き、第1レースから最終12レースまで、12レース×2場(中山・阪神)、トータル24レースで馬券投票しました。

結果、馬券は1レースしか当たらず、10万円超えの高配当馬券も獲り逃してしまい、2万円のマイナスで終わりました。

有馬記念で惨敗

今回の記事では、私が全レース投票して、改めて感じた、たくさん馬券を買うことのデメリットと、それでも、たくさん勝負したい人に向けた対処法を書いてみたいと思います。

今後、朝から競馬場へ行く展開になった時、もしかすると、役立つ内容になるかもしれませんので、よろしければ、最後までお読みいただけますと幸いです。

というわけで、ご挨拶が遅れましたが、私は、中央競馬の馬券歴15年以上のバケンザルと申します。

プロフィールは、こちらからご覧いただきたいのですが、

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この記事の注意事項とお願いです。
注意事項とお願い

今回の記事では、朝から競馬場やウインズへ行き、たくさん馬券を買いたい場合の対処法を書いていますが、実践すれば、たくさん馬券を買ってもプラス収支になるという保証はできませんので、あらかじめご了承のほどお願いいたします。

もしかしたら、「こんな対処法があるのでは?」という視点で書いておりますので、ご理解のほどお願いいたします。

ただ、今後、朝から競馬場やウインズへ行った機会がある場合、いや、普段行う競馬でも、どこか一つくらいは、参考になる点があるのではと思っております。

バケンザル
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それでは、はじめていきます。

朝から競馬場やウインズへ行っても、たくさん馬券は買うな。

まずはじめに、私が昨年のクリスマス、有馬記念が行われた日に、全レースで馬券投票をして感じたことを書きますが、

「朝から競馬場やウインズへ行っても、たくさん馬券は買うな」ということですね。

1日の競馬で全レース投票とかバカなことは考えない

普通にやれば、お金を無駄にするだけ。

私の場合、ウインズ札幌のエクセルフロアで朝から競馬しましたが、朝から競馬できるからといって、第1レースから最終レースまで、ましてや、全レース投票しようなんて、バカなことは考えるなということです。

普通にやれば、明らかにお金をムダにするだけなので。

馬券は、買えば買うほど、潜在的にマイナスが蓄積される仕組みになっています。

単勝馬券でいえば、5レースで1万円ずつ買えば、

【1レース目】20%=2千円
【2レース目】20%=2千円
【3レース目】20%=2千円
【4レース目】20%=2千円
【5レース目】20%=2千円
で、トータル1万円(2千円×5)が、レース結果が出るまで潜在的なマイナスになります。

今挙げた20%は、主催者であるJRA(中央競馬の場合)が公表している控除率なのですが(控除率=100%-JRAが公表している設定払戻率)、

基本的に、馬券を買えば買うほど、潜在的にマイナスが積み上がる仕組みになっています。

馬券は買えば買うほどマイナスになる

たくさん馬券を買えば買うほど、「大数の法則」という絶対に真理に吞み込まれてしまうということですね。

大数の法則

「収束する」という表現が本当に適切だなと思うのですが、ある馬券、

例えば、三連複を例にとると、三連複の控除率は25%なので、馬券をたくさん買えば買うほど、最終的にはマイナス25%に近づいていくということなのです。

ある時期は、投票金額(合計)の50%分のマイナスになるかもしれませんし、180%分のプラスになることもあるかもしれませんが、やればやるほど、25%分のマイナスに近づいていくのです。

競馬の控除率の図解

競馬の控除率や「大数の法則」については、来週の記事で書きますので、ここでは説明を割愛しますが、馬券を買う際に生じる控除率というものがあり、

しかも競馬の場合は、控除率が高いので、たくさんのレースで馬券買うことは、「確実に早く負ける賭け方」をしていると言えます。

当てやすい馬券を買っても競馬はプラスにならない。

「たくさん馬券を買えば、その分、当たる確率が上がるだろ」と反論があるかもしれませんが、たくさん数撃っても、下手な鉄砲が当たるほど、競馬は甘くないです。

下手な鉄砲を撃ち続けても勝てるほど競馬は甘くない

そりゃ、単勝1番人気の複勝馬券だけ買えば、他は何も考えずとも6割近く馬券は当たると思います。

しかし、プラス収支になることは、ありません。

単勝1番人気の複勝だと、オッズでは1.1倍から1.5倍ほどと思いますが、6割の確率で複勝を当てたとしても、オッズが低いため、プラス収支にはならないのです。

競馬でプラスにするためには、当てた時のオッズを上げるか、的中率を上げるしかありません。

1日に多くのレースで馬券を買う4つのデメリット

谷岡一郎先生の名著『ツキの法則』において、ギャンブルで、「より早く確実に負ける賭け方」は、

イ 「回数」を増やす
〇長時間プレイする
〇一度に何点も賭ける
競馬:「ボックス」「ながし」「抑え」

ロ 「同じ金額」を賭ける
〇一定額
〇高倍率の抑えは少額に

ハ 「本命」狙いに徹する

ニ 実力(skill)の必要なゲームに挑戦する

(引用:谷岡一郎(1997)『ツキの法則』PHP研究所)

と定義されています。

より早く確実に負ける賭け方

競馬だけではなく、ギャンブルへの定義なのですが、競馬も当てはまっていると感じませんか?

1日に多くのレースで馬券を買うということは、谷岡先生の「より早く確実に負ける賭け方」の、イの「回数を増やす」に該当するわけですが、

ここからは、私が実際に有馬記念の日に、全レース投票して感じた、1日に多くのレースで馬券を買うデメリットについて書いてみたいと思います。

デメリット①:1レースあたりの投票金額が少なくなる。

まず、一つ目のデメリットですが、1レースあたりの投票金額(掛け金)が分散されて、少なくなってしまうことです。

1日の多くのレースで馬券を買うデメリット①
バケンザル
バケンザル
昨年の有馬記念が行われた日に、私が用意した予算は、2万円でした。

2万円を資金に全24レース勝負するとなると、単純に均等割りでレース数で割れば、1レースあたり800円から900円の投票金額となります。

そうなると、1レース千円未満の投票金額で、トータルで2万円以上の払い戻しを得ないと負けるわけですね。

複数回の当たりで合計2万円以上の当たりがあれば一番良いわけですが、もし1回の的中でとなると、800円か900円で2万円以上の払戻を得なければいけません。

中々高いハードルです。

馬連を1点900円で24倍の配当を当てれば、21,600円の払い戻しとなって、一発でプラス確定(+1,600円)となりますが、複数の買い目を買うと、その分、1点あたりの投票金額は少なくなり、払戻金額は少なくなります。

反対に少ない点数で勝負すると、複勝や単勝のような1頭だけを対象とする馬券はともかく、馬連や三連複などの複合馬券では当たりづらくなります。

投資金額が少ないことのデメリット

当たり前のことを書きますが、1レースに賭けることができる投票金額が多ければ多いほど、1点あたりの金額を増やすことができますし、買い目の点数も増やすことができます。

バケンザル
バケンザル
他に券種選びや買い目でも、選択肢が広がりますよね。

一方で、1レースあたりの投票金額が少ないと、1点あたりの金額も限られますし、点数も限られます。

1日に24レースまではいかないにしろ、10数レースも買うと、ほとんどの方は、馬券が当たる回数または当たるチャンスが2レースから4レースほどはあると思います。

もちろん、馬券が上手な方は、もっと当たるかもしれませんし、普通の人、一般的な人は、特に競馬負け組の方は、10レースやると、1レースか多くて3レースかと思います。

1チャンスから3チャンスで馬券が当たった時に、それ相応の払い戻しが得られる買い方をしなければなりませんが、1点あたりの金額が少ないと負けるに決まっています。

例えば、1日2万円を資金にして、馬連で3レース当たりました。

<的中>一つ目:17倍
<的中>二つ目:34倍
<的中>三つ目:20倍

当たったとしても、1点100円でしか買っていなかったら、合計71倍×100円で、7,100円の払い戻ししか得られず、20,000円-7,100円で12,900円のマイナスとなります。

10%から多くて30%ほどの的中チャンスがある中で、

如何に高配当を得られるかが、多くのレースで馬券勝負しても勝つか負けるかの分かれ道になります。

そのためにも、1レースあたりの投票金額が少なくなるというのは、多くのレースで馬券を買うデメリットといえます。

デメリット②:1レースあたりの予想や買い目の組み方が雑になる。

二つ目のデメリットは、たくさんのレースで馬券を買うので、当然、1レースあたりにかける予想時間や馬券の組み方が雑になってしまいます。

1日に多くのレースで馬券を買うデメリット②

私が有馬記念の日にやった方法は、

・調教タイムを見て
・単勝オッズで人気順を調べて
・パドックを見て

軸馬を決め、買い目を決めたわけですが、24回も同じことをやっていたら、やっぱり疲れますし、予想が雑になります。

朝からの競馬予想

馬券の組み方に関しては、ある程度フォーマットを決めていたものの、それでも馬の選び方は、軸馬も相手馬(ヒモ馬)も雑になっていたと思います。

やはり、24レース連続で、1回1回、軸馬を選び、相手馬も選んでとやっていたら、午後になると、明らかに消耗して、予想もそうですし、馬券の組み方も雑になります。

もしかしたら、一つぐらい直感がうまくハマって、当たり馬券を引くこともあるかもしれませんが、予想や買い目の組み方が雑になっていく中で、うまくいくことは少ないでしょう。

投票金額が分散されることもデメリットとして大きいですが、

予想自体が雑になってしまうことも、多くのレースで馬券を買うことの大きなデメリットだと思います。

また、予想や買い目が雑になることで起こりやすくなることを、次に2点ほど挙げてみたいと思います。

デメリット③:1日の「勝負どころ」を逃しやすくなる。

馬券が数当たる少ないチャンスで、投票金額以上の払戻を得ないと、当然のことながら負ける結果になります。

1日に多くのレースで馬券を買うデメリット③

トータル2万円の投資で、当たっても7千円ほどの払戻しか得られなければ、収支はマイナスになります。

もし、3万円儲けたいとなれば、5万円以上の払い戻しを受ける必要があります。

1日に24レースも馬券を買っていると、1,2レースくらいは、馬券が当たるチャンスがあると思いますが、予想や買い目の組み方が雑になると、「せっかく獲れそうな馬券」も獲れなくなってしまいます。

儲けられるところで儲けられないと、あとは、ただ負けるだけです。

予想や買い目が雑になる

せっかくの「勝負どころ」をモノにするのは、予想も買い方も雑にならないようにすべきです。

多くのレースで馬券を買っても、前もって、ある程度プランを立てて、丁寧に予想して、買い目を決めて、自分の直観と相談することで、少ないチャンスの「その日の勝負どころ」をモノにできると思っています。

デメリット④:馬券の買い間違えをしてしまう。

馬券の買い間違えに関しては、実際に私が有馬記念の日にやってしまったことです。

1日に多くのレースで馬券を買うデメリット④

もし、ミスをしていなかったら、「勝負どころ」をモノにして、10万馬券が獲れていたので、非常に悔しい思いをしました。

馬券の買い間違いについては、マークシートの記載ミスで、買うべきレースや投票金額を間違えたりなどがありますが、馬券の買い目を組む時や、馬券の購入操作をするときに、馬の選択を誤ってしまうなども起こり得ます。

例えば、1番の馬を選ぶつもりだったけど、焦って、2番の馬を選んでしまったというパターンですね。

落ち着いて買い目を選び、投票操作できたら良いですが、私のようにパドックを見てから、投票する場合は、時間的に余裕がないので、特に気を付けた方が良いです。

馬券の買い間違えは自滅行為

馬券の買い間違えというのは、自分で勝利のツキを逃す「自滅行為」なので、特に注意しなければなりません。

それでも多くのレースで馬券を買いたい方へ

ここまで、1日に多くのレースで馬券を買うことのデメリットを書いてきましたが、それでも、馬券をたくさん買いたいという人も多いと思います。

たくさん馬券を買うことは、谷岡一郎先生の著書では「より早く確実に負ける賭け方」に該当するわけですが、「では、たくさん馬券を買いたい場合は、一体どうすりゃいいんだ?」ということにもなるかと思いますので、たくさん馬券を買いたい場合の対処法について考えてみたいと思います。

私が思う対処法としては、5つあります。

多くのレースで馬券を買いたい人へ
  1.  朝から競馬場やウインズへいっても、午前中は予想に専念し、馬券は午後のレースから買う。
  2.  あらかじめ投票する馬券の券種と投票金額を決めておく。
  3.  最悪なパターンをあらかじめ想定しておく。
  4.  1回の的中で投票金額の回収ができる馬券を買う。
  5.  「早く確実に負ける賭け方」に対抗する賭け方をする。

です。

バケンザル
バケンザル
あくまで、わたしバケンザルの個人的意見ですが。

それでは、一つずつ説明していきます。

【対処法1】午前中は予想に専念し、馬券投票は午後のレースから行う。

対処法の一つ目として、まずは、午前中は予想に専念し、馬券投票は、午後のレースから行うのはどうでしょうかということです。

多くのレースで馬券を買いたい時の対処法①

大抵の馬券購入者は、午後のレースが勝負なはず。

朝から競馬場へ行っても、勝負どころのメインと言いますか、クライマックスなところはメインレース前後と思われます。

中には、「俺はこの中山3レースで大勝負をかけるんだ!」と意気込む人もいるでしょうけど、大半の人は、特別戦が始まる午後2時過ぎからの第9レースから最終レースまでが勝負どころでしょう。

朝の9時から予想で頭を使って、買い目を考えるのに頭を使って、レースを見て一喜一憂していたら、確実に、どんな若者でさえ、午後2時には確実に疲れます。

せっかくの勝負どころの前にスタミナが半減してしまいます。

そして、自滅し、敗北の道へまっすぐ進むことになります。

脳が疲れている状態で、いい結果になるわけがありません。

勘もブレます。

競馬予想のスタミナが半減する前に予想はある程度するべき

スタミナが減ると、前述したように、買い方が雑になったり、買い間違えもしてしまうかもしれません。

そのためにも、スタミナが半減する前に、午前中の段階で、買う予定のレース予想や、軸馬選定くらいは行っておくのが良いと思います。

例えば、後半の第7レースから第12レースで12レースで(6レース×2場開催)勝負するなら半分の6レースは午前中に予想を済ませておく的なイメージですね。

「そんなことやっていたら、午後にヒマな時間ができるじゃん」と思う人もいると思いますが、雑な予想でお金を失うより、よっぽどマシです。

また、「午前中のレースは、まったく手を出したらダメか?」と聞かれたら、「ダメ」とまでは言えませんが、あくまで1レースか、せめ2レースほどに留めた方が良いと思います。

最終レースまで勝負する予定なら、勝負は午後のレースに向けるべきと言えます。

【対処法2】あらかじめ投票する馬券の券種と投票金額は決めておく。

対処法の二つ目としては、あらかじめ投票する馬券の券種と投票金額は決めておく、です。

多くのレースで馬券を買いたい時の対処法②

投票前に、あらかじめ馬券の券種を決める。

ここでいう「券種」とは、単勝、複勝、馬連、三連複、三連単などの馬券の券種、また、ながしなのか、フォーメーションなのかなども含みます。

一つ一つのレースで予想した後に、券種や買い目のパターンを決めていたら、その分、余計なロスになってしまいます。

買うレースすべてで券種を統一させる必要はないですが、2つほどのパターンで、あらかじめ、「こういうレースの場合は、これで買おう」と決めておいた方が良いと思います。

ノープランで、たくさんのレースで馬券投票して、「(普段の)馬連でやっていたら当たっていた!」とか「(三連単ではなく)三連複なら当たっていた、クソー!」と声を出しそうになった人も多いと思いますが、

1日に、たくさんのレースで馬券を買うなら、あらかじめ券種は決めておいた方が良いです。

あらかじめ投票金額も決める。

また、投票金額も決めておいた方が良いです。

投票金額を決めた方が良い理由は、負けた時の負け額をある程度抑制できるからです。

もし、事前に投票金額を決めないので、その場のノリで馬券を買っていたら、予想以上に負けてしまっていたということになります。

バケンザル
バケンザル
私はよくやってしまいます。

事前に券種や投票金額を決めても、崩れてしまうことは、もちろんあるでしょうけど、それでも、ある程度事前に決めておいた方が良いです。

【対処法3】最悪なパターンをあらかじめ想定しておく。

対処法の3つ目は、朝から最終レースが終わるまでの最悪なパターンをあらかじめ想定しておくということです。

多くのレースで馬券を買いたい時の対処法③

朝からの期待感が、夕方は疲労感と空虚感に変わる。

「最初から負けること考えるバカがどこにいる!」と、ビンタ喰らいそうな感じもしますが、

ただ、競馬の場合は、その日に勝てる人は1割くらいしかいない、いや、1割もいないと思うので、最初から負けることを想定しておいた方が良いです。

競馬好きな人からすれば、朝から競馬なんて、前日夜から眠れないくらいの楽しみ、ワクワク感しかないと思います。

私も興奮で早く起きてしまいます。

そして、大きい当たりがあって、稼いで帰れるとか、「明日は〇万円以上勝つぞ」と、期待感も大きくなります。

ただ、実際は、午後2時くらいには焦り始め、メインレースが終わったら失望し、最終レースが終わった頃には疲労感と空虚感に包まれることが大半です。

中には、絶望感を味わう人さえいるかもしれません。

年末の有馬記念が行われる日に、「有馬に有り金ぜんぶ」なんてことをして、失敗した人なら、なおさらでしょう。

・負けが込んでメインレースで想定外の勝負をする人
・アテにしていたメインレースを外し、一発逆転で最終レースで勝負をする人

感情が高ぶり、当初予定していなかった勝負をし、ハズして炎上してしまう人も多いですし、私も度々やってしまいます。

ただ、これって最悪なパターンだと思います。

朝から競馬をやってプラスで帰れる人は5%もいない。

一番最悪なのは、自分の想定外のマイナス、しかも、当初予算の倍以上負けるとか、極端な話、1日の馬券予算を3万円にしていたものの、気が付いたら8万円以上負けて、絶望感に陥ってしまうとか最悪ですから。

1日単位で考えると、最悪なパターンを回避さえできたら、それだけでOK牧場と言いたいくらいです。

朝から競馬場やウインズへ行って、最終レースまで残って、プラスにして、100円でも儲けて帰れる人なんて、5%ほどの人しかいません。

いや、5%だと、100人中5人の割合になるので、そんなにいないかもしれません。

もしかしたら、ケタが1つ下がって、1000人に5人レベル位のハードルの高さかもしれません。

朝から1日、競馬をやることになっても、自分が思う最悪なパターンさえ回避できたら、その時は、「ナイスファイト!」と思って、爽やかな気持ちで家路に着いて良いと思います。

1日に、たくさん馬券を買って、疲れも出て、冷静な判断がしにくい状況の中で、最悪なパターンに陥らないためにも、あらかじめ、最悪なパターンを想定しておくことは、ムダにはならないと思います。

【対処法4】1回の的中で1日の投票金額全額を回収する馬券を買う。

対処法の3つまでは、実際に馬券を買う前の行動について書いたところですが、ここからは、実際の馬券投票に関することを書きます。

まずは、1回の当たり(的中)で、その日の投票金額(全額)を回収できる馬券を買うということですね。

多くのレースで馬券を買いたい時の対処法④

例えば、当日の予算が3万円だったとしたら、1回の当たりで3万円以上の払戻が得られる馬券を買うのです。

私が有馬記念の日と、今年一発目の勝負で行った時の買い方がそうなのですが、

(10万円馬券を取り逃した内容は、こちら
1回の当たりで、1日の投票金額全額を回収した内容は、こちら

多くのレースで馬券を買うと、投票金額が分散されてしまうので、買い目の点数が少なかったり、1点あたりの投票金額が小さくなります。

買い目の点数が少なければ、その分、馬券の的中確率は下がるでしょうし(あくまで確率論)、1点あたりの投票金額が小さければ、馬券が当たっても、投票金額が少ない分、払戻金額も少なくなります。

馬券を当てる割合が、それなりに高い、的中率が3割くらいある人ならまだしも、

1割ほどの的中率しかなく、10レース勝負したら1レースしか当たらない人なら、少なくとも投票した金額の10倍以上のリターン(払戻金額)を得ないとプラスにならないわけです。

普段競馬で負けている人が、たくさんのレースで馬券投票して、勝ってプラスにするのは、1回の当たりで投票金額が回収できる馬券を組むしかないと思っています。

その時に、ポイントとなるのは、人気薄の穴馬を入れることです。

「こんな馬入れられないよ」という位の単勝2ケタ人気(10番人気から14番人気)の中から複数頭入れるのです。

穴馬をピンポイントで1頭選ぶのは、非常に難しいですが、複数選んだら、もしかしたら、2着なり3着に(いや、1着に)入るかもしれません。

うまくハマれば、たった1回の的中で、1日の投票金額全額を一撃で回収することができます。

個人的には、多くのレースで馬券を買ってもプラス収支で帰れる方法は、この方法が・・・一撃で1日の投票金額が回収できる馬券を当てるしかないのかなと考えています。

特に、的中率がさほど高くない人なら尚更です。

【対処法5】「早く確実に負ける賭け方」に対抗する賭け方をする。

もう一つ、いや二つ、多くのレースで馬券を買う際に、有効と思われる投票の仕方、賭け方についても書きます。

多くのレースで馬券を買いたい時の対処法⑤

先ほど谷岡一郎先生の著書から、

「より早く確実に負ける賭け方」は、

イ 「回数」を増やす
〇長時間プレイする
〇一度に何点も賭ける
競馬:「ボックス」「ながし」「抑え」

ロ 「同じ金額」を賭ける
〇一定額
〇高倍率の抑えは少額に

ハ 「本命」狙いに徹する

ニ 実力(skill)の必要なゲームに挑戦する

と定義されています。

と、書きましたが、「より早く確実に負ける賭け方」に対抗・・・できるかもしれない賭け方を2つご紹介します。

投票金額に強弱のリズムをつける賭け方をする。

まず一つ目は、投票金額に強弱のリズムを付ける賭け方をするということです。

「強弱のリズムって?」と疑問を持つと思いますが、例えば、500円・500円・3,000円・500円・500円・3,000円・・・と、強弱をつける賭け方です。

馬券の資金分配の図解

投票金額の配分に強弱を付けると、均等割りにするより、1レースあたりの投票金額を多くすることができます。

例えば、1日の競馬予算を2万円として、15レースやると、予算額を均等割りするなら、1,300円~1,400円の金額になりますが、強弱を付けることによって、

  • 500円×10レース=5,000円
  • 3,000円×5レース=15,000円 のような配分になります。

3,000円分投票した5つのレースが、その日の勝敗を左右するわけですが、勝負する1/3は、本線の勝負レースで、残りの2/3は、楽しむためのレースでも良いし、「あわよくば」の配当を狙うレースでも良いかもしれません。

「あわよくば」とは、

例えば、

・三連単5点勝負とか、
・2ケタ人気を2着付けにした馬単を買う、
・穴馬を軸にして、穴馬を相手に流したワイド5点
など、当たれば1万円以上の払戻が当確のような馬券を買うということですね。

10レースで高配当を狙い、5レースで本線勝負をする戦術もありかと思います。

「コロガシ」馬券で的中を楽しみ、損失を少しでも減らす。

もう一つ、たくさんのレースで馬券を買うのなら、「コロガシ」をやるのもアリかなと考えています。

「コロガシ」とは、JRAの公式サイトで

勝馬投票券の買い方の一種で、あるレースの払戻金全額をその次のレースに充て、その払戻金額全額をまたその次のレースに充てるような購入方法

引用:JRAホームページ,競馬用語辞典
https://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w415.html

と、書かれておりますが、馬券が当たった場合の払戻金額全額を次のレースで全額賭ける=オールインすることです。

競馬のコロガシとは?

例えば、1,000円分、ある馬の単勝馬券を買って、3倍の配当が当たり、3,000円の払戻を得たとします。

そして、次の勝負レースで、前のレースの当たりで得た3,000円をすべて賭けるのです。

利益の2,000円を賭けるのではなく、元の投票金額も含め、3,000円を賭けるわけですね。

例えば、5回連続でオッズ2倍の「コロガシ」が成功すれば、1,000円が32,000円になります。

【1レース目】 1,000円×(配当)2.0倍=(払戻)2,000円
【2レース目】 2,000円×(配当)2.0倍=(払戻)4,000円
【3レース目】 4,000円×(配当)2.0倍=(払戻)8,000円
【4レース目】8,000円×(配当)2.0倍=(払戻)16,000円
【5レース目】16,000円×(配当)2.0倍=(払戻)32,000円

複利の効果が発揮されて、うまくいけば、元手の資金が、雪だるま式に膨らむというわけですね。

上の例ですと、32倍ものリターンとなるわけです。

競馬コロガシの例

ただ、複勝とはいえ、4回以上連続で、馬券を当てるのは難しいので、3回当たったら、また1回からという手法が良いかもしれません。

先ほど挙げた例でいえば、現実的にオッズ2倍の複勝は、単勝人気だと、4番人気から6番人気になるため、4番人気から6番人気あたりの馬を1頭だけ選んで、複勝を5回連続で当てるのは神業に近いものがあります。

それでも、2回、3回連続くらいなら、十分起こりうるので、その分、損失を減らすことができるかもしれません。

とはいえ、
「複勝でも連続で当てるのは難しいし」
「複勝でチマチマ当てても面白くないし」
という人も多いと思います。

その場合は、複勝ではなく、単勝でころがすという手もあると思います。

当然、的中する確率は複勝より劣ってしまいますが、配当は複勝の3倍見込めます。

オッズ10倍未満の単勝を当て、当たったら、払戻金額の全額を次以降のレースにオールインして、三連複や三連単の馬券を買うわけですね。

そこで、一発、高配当を当てることができれば、多くのレースで馬券を買っても、プラスにすることができます。

そして、私は今、この手法で馬券投票を実践しています。

リアルプロは、たくさん馬券を買っても、儲ける仕組みを持っている。

最後に、「リアルプロは、たくさんのレースで馬券を買っても、儲ける仕組みを持っている。」というお話もします。

1日に、たくさん馬券を買って、その日に儲けられる人は5%、いや、5%もいないかもしれません。

それだけ、多くのレースで勝負をし、なおかつ、プラス収支で終わらせることは難しいです。

ただ、私が過去に見た競馬リアルプロの方で「競馬で勝つためにレースを絞るなんて、ド素人が言うこと。たくさん勝負しても、儲けることができるのがリアルプロ」とブログに書いている人がいました。

競馬プロの言葉

勝負レース数を絞ったからと言って、馬券が当たる確率が上がるとは限りませんし、もし、工夫して期待値(設定払戻率)101%以上の勝負ができるなら、やればやるほど競馬で勝てることになります。

そんなシステムの競馬ができたら最高ですが、私も今、1日8レースから10レースほど勝負しても、損失は想定内に収めつつ、10万馬券も狙えて、回収率101%以上が実現できるような、馬券戦術に取り組んでいます。

今回の記事のまとめ(たくさんの馬券投票)

それでは、この記事のまとめに入ります。

1日に、たくさんのレースで馬券を買いたい気持ちは、非常によくわかりますが、基本的に「たくさんのレースで馬券投票すること」と「軍資金をかなり高い確率で溶かす」は、類義語だと考えています。

多くの競馬ファンにとって、たくさんのレースで馬券投票することは「自滅行為」と言えそうです。

1日に多くのレースで勝負するデメリットを、今回、4つほど紹介いたしました。

多くのレースで勝負するデメリット
  1. 1レースあたりの投票金額が少なくなる。
  2. 1レースあたりの予想や買い目の組み方が雑になる。
  3. 1日の「勝負どころ」を逃しやすくなる。
  4.  馬券の買い間違えをしてしまう。

他にもデメリットはあると思いますが、基本的に馬券で勝つなら、多くのレースで勝負するのは得策ではありません。

基本的には、たくさん馬券を買えば買うほど、控除率の壁に当たり、大数の法則に飲み込まれてしまうからです。

しかし、やり方によっては、大数の法則に飲まれにくい馬券投票の仕方もあります。

今回の記事では、

大数の法則に飲まれにくい買い方
  • 1回の的中で1日の投票金額全額を回収する買い方
  • 投票金額に強弱を付ける買い方
  • コロガシを応用する買い方

について、紹介しました。

また、馬券投票前には、

  • 午後のレースに集中する。
  • あらかじめ、券種と投票金額を想定しておく。
  • 最悪なパターンっも想定しておくという提案もさせていただきました。

今回御紹介した対処法を実践したからといって、「プラスで家に帰れる!」とは言えませんが、それでも、ノープランで朝から競馬するよりは、よほどマシなのかなと考えています。

少しでも今回の記事が、あなたの競馬にとって参考になれば幸いです。

バケンザル
バケンザル
それでは、また来週の日曜日、よろしくお願いします。
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