負け続けている時に買うべきは何の馬券だと思いますか?
私がもし同じことを聞かれたら、「単勝」と答えます。

単勝は、皆さんご承知のとおり1着の馬を当てるシンプルな馬券です。
2着や3着に入ればいい馬券ではないですし、相手がどうのこうのも関係ありません。
シンプルに1着の馬を当てるのが単勝馬券です。

私の個人的な意見ですが、
単勝は、数ある馬券の中で、一番欲がない馬券だと思っています。
複勝だと、配当が低いため、1倍台だと、それなりの金額を、例えば、数万円、数十万円と大金を張る人が多いですし、
三連複や三連単は、高配当を狙うような馬券で、馬連も配当見合いで相手を選んだりすることもあるので、単勝が一番、欲張っていない馬券なのかと思うところです。
だから、負け続けている時に買うべきは、単勝だと思うわけです。
負け続けている時だからこそ、一発逆転を狙うような馬券ではなく、一番シンプルな馬券をということですね。
単勝は、配当面での魅力や馬券の売り上げなど、馬連、三連複、三連単など他の馬券に劣ってしまうものの、単勝には単勝の魅力があります。
そこで、今回は、単勝をテーマに「競馬で一番シンプルな馬券の効果的買い方」ということで書いてみたいと思います。
知ってて損はしない法則にも触れますので、もしかしたら、馬券が的中するきっかけとなる記事かもしれませんので、よろしければ、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
というわけで、ご挨拶が遅れましたが、私は、中央競馬の馬券歴15年以上のバケンザルと申します。
①日曜日をボーナス日にしよう!
②馬券を当てて人生プラス
③馬券で勝つ“きっかけ”があるコンテンツづくり
を目指して、情報発信しております。


- 競馬での負けが続いている人
- 馬単でも三連単でも1着付けの馬券を買う人
- 単勝馬券の良さを再認識したい人
- 長期的な視点で馬券力を上げたい人
また、注意事項とお願いです。
今回は、単勝の効果的な買い方について記載していますが、この方法で馬券を買えば、馬券が当たりやすいとか、必ず儲けられるとか、そのような保証はできませんので、ご理解のほどよろしくお願いします。
ただ、今回書いたことに当てはまるレースや状況の場合、単勝での勝負が有効だと私は考えていますので、今後の馬券活動において、参考になるところが一つでもあれば幸いです。
そして、馬券購入は、自己責任でお願いいたします。

Contents
単勝馬券とは?
馬券を購入している人にとって、「単勝とは?」と単勝馬券の説明をするのは、時間のムダだけかもしれませんが、まずはじめに、単勝馬券の説明から行わせていただきます。
単勝馬券は、馬券の基本と言われており、1着を当てろ!という馬券です。

1着の馬番号を当てる馬券で、選んだ馬が先頭で1着になれば当たりとなります。
1着「だけ」を当てる馬券のため、2着以下ならハズレとなる単純明快な馬券です。
「この馬は一着になるに違いない!」と感じた時に買うべき馬券と言えますが、中には「このレースを観戦したという証が欲しい」、「この馬が好き、あるいは、一口(馬主)で持っているから、記念に馬券を買う」という時に、コレクターアイテムとして買う人もいます。
単勝は、レースの勝ち馬を当てる馬券の基本であり、単勝を当てる技術は、「すべての馬券の土台」と表している書籍もあります。
(引用:競馬王編集部(2012)『競馬王テクニカル 単勝編』株式会社白夜書房)

三連複や三連単など高配当を狙う馬券は、1着から3着までの組み合わせで当てる馬券なので、運任せなところもありますが、単勝は2着や3着が関係のない馬券なので、シンプルに予想力が反映される馬券と言えます。
単勝馬券の4つのメリット
改めて、単勝馬券の良さを再認識するために、メリットも書いてみたいと思います。
単勝馬券を買い続けるメリットは、以下の4つです。
- 払戻の目安がつきやすい
- 設定払戻率(あるいは控除率)が他の券種より有利
- 合成オッズの観点から配当面で効果的な場合がある
- 競馬の予想力が上がりやすい
単勝馬券のメリット①:払い戻しの目安がつきやすい。
まず、単勝馬券のメリットとしては、1着を当てるという馬券なので、払戻額の目安がつきやすいということです。

馬券投票数の多さによって、上下はするものの、基本的に発表されている単勝オッズが的中時の配当の目安となり、購入締め切りの直前であればあるほど、単勝オッズの数字は、払い戻しの配当に近付くこととなります。
例えば、ポタジェという馬のオッズが、レースの1時間前で48.0倍だったら、多少の上下はあるものの当たった場合、48倍前後になるということです。
なぜ、ポタジェの例を出したかと言いますと、4月の大阪杯でポタジェの単勝に1万円張ろうとして、単勝オッズが48倍ということで踏み込めなかった苦い思い出がありまして例に出しているのですが(結果、ポタジェ1着に)、
【挑戦が実を結んだGⅠタイトル】#ポタジェ Potager
阪神11R #大阪杯 #吉田隼人 騎手
【競馬ブック・ネットSHOP】#写真入荷しましたhttps://t.co/qbqwbGTuot pic.twitter.com/EQLCYJI6Up— 競馬ブックネットSHOP (@keibabookshop) April 3, 2022
馬連や三連複、三連単などの馬券は、1着馬の他に、2着馬・3着馬の組み合わせで配当はガラリと変わりますが、単勝は、単勝オッズがベースとなるため、払い戻しの目安がつきやすいです。
また、単勝は、2着馬や3着馬の結果は、まったく気にせずで良いので、俗に言う「ヒモ抜け」(2着や3着の馬を買っていない)の心配がなく、予想作業にかかる時間や労力も他の馬券に比べて、少ないこともメリットと言えます。

単勝馬券のメリット②:設定払戻率が他の馬券より高い。
単勝馬券の二つ目のメリットは、他の券種に比べて、設定払戻率が高いということがあります。

設定払戻率というのは、中央競馬であれば、JRA(日本中央競馬会)が設定している馬券売上額に対する馬券的中者への払い戻し額の率です。
WIN5では70%、三連単では72.5%、馬単・三連複では75%。馬連では77.50%、これに対して、単勝の払戻率は80%となります。

三連単とは7.5%、三連複とは5%の差があるわけですが、毎週馬券を買っている人にとって、特に馬券購入金額が多い人にとって、この7.5%なり5%の差は意外とあるのかなと思っています。
もし、週に3万円分馬券購入していたら、年間156万円馬券購入するのですが、その7.5%となると、117,000円分、開きがあるということです。
あくまで机上の話になりますが、設定払戻率だけでいえば、週3万円馬券購入していたら、単勝を買う方が三連単を買うより、年間で10万円以上得していることになります。
単勝馬券のメリット③:合成オッズの観点から配当面で他の馬券より効果的な場合がある。
三つ目のメリットとしては、合成オッズの観点から、単勝の方が配当面で効果的な場合があるということです。

合成オッズとは、一つのレースで買う馬券において、複数の組み合わせや複数の点数を購入した場合、それらの買い目を全て足したら、どのくらいのオッズになるのか表したものです。

例えば、馬連でオッズが10倍から30倍の買い目を5点分購入したとして、1枚の馬券にまとめるなら、その時のオッズは、何倍になるのかということです。
(例)馬連5点の買い目
【1点目】オッズ10倍
【2点目】オッズ15倍
【3点目】オッズ20倍
【4点目】オッズ25倍
【5点目】オッズ30倍
<合成オッズの計算方法>
1)逆数を出します。
【1点目】1÷10=0.1
【2点目】1÷15=0.66
【3点目】1÷20=0.05
【4点目】1÷25=0.04
【5点目】1÷30=0.03
2)逆数の値を足します。
0.1+0.66+0.05+0.04+0.03=0.88
3)合計値の逆数を出します。
1÷0.88=1.136
上の例のようなオッズの買い目で馬連5点を買う場合は、複勝でオッズ1.2倍と超人気馬の馬券を買うのと変わらないということです。
そのため、馬連や三連複などで多点を買いするのだったら、「単勝馬券買った方が良くないですか?」という場合があるということですね。
昨年の有馬記念を例にして、合成オッズを出してみると、
1着)⑨イクイノックス【1番人気】
2着)③ボルドグフーシュ【6番人気】
3着)⑤ジェラルディーナ【3番人気】
の他に、
⑬タイトルホルダー【2番人気】
⑦エフフォーリア【5番人気】の2頭も入れて、5頭ボックスの三連複を購入した場合、各買い目は以下のとおりでした。
【1】③-⑤-⑦ 143.7倍
【2】③-⑤-⑨ 25.2倍
【3】③-⑤-⑬ 44.3倍
【4】③-⑦-⑨ 53.5倍
【5】③-⑦-⑬ 95.4倍
【6】③-⑨-⑬ 14.1倍
【7】⑤-⑦-⑨ 35.0倍
【8】⑤-⑦-⑬ 65.9倍
【9】⑤-⑨-⑬ 9.5倍
【10】⑦-⑨-⑬ 18.0倍
【1】から【10】までの10点のオッズは、9.5倍から143.7倍までのオッズになりますが、これら10点の買い目を1枚の馬券にまとめた場合の合成オッズは、2.67倍となります。


少ない点数や、穴馬を絡めている買い目だと、合成オッズは、あまり低くなりませんが、上位人気馬を中心とした馬券で、買い目の点数が多い場合は、それだったら、効率的に単勝馬券を買った方が良いというケースもあります。
単勝馬券のメリット④:競馬の予想力が上がりやすい。
単勝馬券の4つ目のメリットとしては、予想力を高めることができるというものです。

これは、私の言葉ではなく、かって、私が参加していたブログにコメントをされた方の言葉で恐縮なのですが、
「1着になる馬を予想し続けることによって、1着にはなれなくても、2着3着になってしまう馬が肌感覚でわかる時もあるので、結果的に馬券の買い方が上手くなった。」と言っていましたが、なるほどなと思いましたね。
冒頭で、「単の技術は、すべての馬券の土台」という競馬王テクニカルの『単勝編』の言葉を引用しましたが、長期的な視点で見ていけば、単勝を当てるための予想をすることによって、勝ち馬を見つける力が付いていくのかもしれません。
大手競馬ポータルサイト『ウマニティ』を運営されている岡田大氏の著書である「馬券のメキキ」からの言葉を引用させていただくと、
勝ち組の多くが単複を有効している。有効活用どころか、中には「絶対に単複しか買わない」という生粋の馬券師もいる。僕の知る限り、単複をまったく買わずに安定して利益をあげている勝ち組はほとんどいません。三連勝馬券(三連複、三連単)しか買わず勝っている人もたまにいますが、彼らは例外なく「単複の勝ちと魅力を理解したうえで、あえて三連単」を買っています。単複を軽視している勝ち組はひとりもいないということです。
(引用:岡田大(2010)『馬券のメキキ-ファンが軽視する「そこ」に、収支アップのポイントがある』東邦出版)
私も、この岡田氏の言葉には納得ですね。
また、ある人は、「単勝で勝負していると負けにくい体質になる」と言っていましたが、長期的な視点で考えてみれば、レースの予想力が高まって、負けにくい体質になる馬券と言えるのかもしれません。

単勝馬券のデメリット
メリットについて書いたので、デメリットについても書いてみます。
単勝は、設定払戻率も一番高いし、当て方もシンプルで、ヒモ抜けなどの心配もありません。
ただ、「単勝馬券のデメリットはないのか?」と問われると、「人気薄の馬は狙いずらいです」と言いたいですし、「単勝ばかり買っていて、面白いか?」と問われると、正直、面白くないですと答えそうです。
私は一時期、効率的かなと思い、単勝に軸足を置いていましたが、単勝馬券ばかり買うのは、なかなかシンドいなと思いました。
その理由は、やはり、配当の低さです。
単勝のオッズは、オッズの中で一番わかりやすいオッズですが、反面、「そのくらいにしかならないか」と思ってしまうことが多々あります。

このあと、配当金額の割合を示しますが、単勝の配当は、5割の確率で、5倍を切ります。
例えば、自分の中で自信のある馬の単勝馬券を買おうと思っても、オッズが3.2倍であったり・・・
もし、自信のある馬の単勝が8.7倍とかあれば、もちろん、単勝を買いますが、私の場合という注釈も付きますけど、
「これは1着あるな」と思える馬の単勝オッズは、ほとんど5.0倍未満のオッズです。
オッズ5.0倍未満の馬に、しかも、複勝のように3着以内に入るという条件ならまだしも、1着になる限定で5.0倍未満に賭け続けるのは、正直、面白味に欠けてしまいます。

また、1着を当てるというのは、けっこう難しいです。
それなら、馬単や三連単にした方が良いかなと思うことは、たびたびありますね。
私が「こういう場合、単勝で買う」というパターンについては、後ほどご説明します。
単勝の配当金額区分
単勝の配当金額の区分についても、触れておきます。
過去5年間(2018年~2022年)における単勝の配当は、以下のとおりで、50%の割合で、配当は500円未満という結果でした。
<過去5年間における単勝の配当金額割合>
*対象14,180レース
- 110円以上190円以下
:1,312レース【9.3%】 - 200円以上290円以下
:2,197レース【15.5%】 - 300円以上390円以下
:1,976レース【13.9%】 - 400円以上490円以下
:1,535レース【10.8%】 - 500円以上690円以下
:2,017レース【14.2%】 - 700円以上990円以下
:1,592レース【11.2%】 - 1,000円以上1,490円以下
:1,275レース【9.0%】 - 1,500円以上1,990円以下
:709レース【5.0%】 - 2,000円以上4,990円以下
:1,115レース【7.9%】 - 5,000円以上
:452レース【3.2%】
やはり、大半のレースで単勝配当は1,000円(10倍)以下でしたね。
5,000円(50倍)以上の高配当となると、わずか3.2%でした。
単勝馬券を買うのが効果的な場合【3選】
少し前置きが長くなりましたが、ここからは、私バケンザルが思う単勝馬券の効果的な買い方について、ご説明します。
私が思う単勝馬券の効果的な買い方は3つあります。
- 一本かぶりの馬がいるレースで買う。
- 負け続けている時に買う。
- 負け額を取り戻すために買う。
それでは、一つずつ説明していきます。
単勝馬券の効果的な買い方:①一本かぶりの馬がいるレースで買う。
まず一つ目の、一本かぶりの馬がいるレースで買うということですが、「一本かぶりの馬」とは、飛びぬけた一番人気の馬ということです。

「一本かぶりの馬」がいるレースの例
例えば、1頭だけ単勝オッズが1倍台(1.1倍から1.9倍)で、2番人気のオッズは10倍とか、1番人気と2番人気のオッズに開きがあり、「1強」と思わせるオッズですね。
2番人気のオッズは、10倍までいかなくても、7倍以上、8倍や9倍とかでもアリです。
例えば、以下の単勝オッズになったレースは、一本かぶりの馬がいるレースと言えます。
<あるレースでのオッズ(11:00時点オッズ)>
【1番人気】① エマージングロール 1.1倍
【2番人気】⑭ クリノドラゴン 13.1倍
【3番人気】➆ ショウリノカンパイ 16.1倍
【4番人気】⑧ ザブラウドワンズ 16.4倍
【5番人気】⑫ グリニッジシチー 20.8倍
【6番人気】⑪ ブラックトマホーク 29.1倍
・
・
・
【14番人気】⑨ クリノカポネ 114.3倍
上記のレースでいえば、①エマージングロールが1頭だけ飛び抜けて、オッズが1倍台で、2番人気の⑭クリノドラゴンのオッズが13.1倍と、かなりの差が開いています。

「一本かぶりの馬」がいるレースで狙う単勝馬券
少し極端な例になってしまいますが、このような一本かぶりの馬がいるレースにおいて、単勝馬券を買うということになります。
ただし、買う馬は1番人気の馬ではありません。
一本かぶりの馬がいるレースにおいて、1番人気ではなく、別の馬の単勝馬券を買うのです。
狙いたい馬のゾーンは、3番人気から5番人気あたりの馬です。

基本、単勝オッズ1倍台の馬は強いわけで、しかも、飛びぬけた1番人気なら「なおさら強いんじゃない?」と言えるわけですが、とはいえ確率でいえば、単勝オッズ1倍台の勝率は50%ほどなので、反面、50%の確率では「1着にならない」わけです。

これが1着ではなく、3着以内なら、1番人気が入る確率は80%までグッと上がるわけですが、ほんのちょっとでも「1着に来るかな?」と不安要素を感じたら、他の馬で単勝馬券をいくのもアリだと考えています。
ただ、もし3番人気から5番人気の馬では弱いと感じたら、2番人気から買うのも、もちろんOKです。
私の場合、一本かぶりの馬がいるレースは、まず3番人気から5番人気の馬に着目します。
オッズは、だいたい8倍から15倍くらいなので、うまく馬券が当たれば、配当の妙味がありますよね。
ちなみに、「不安要素を感じる」と書きましたが、どのようなケースの場合、不安要素を感じるのかというと、私の場合、
- 調教タイムが今一つ
- 昇級戦
- 日刊コンピ指数の下1ケタが奇数
- 4カ月以上のブランク(休養)がある
- 1枠1番に入る
上記のいずれかに該当する場合は、少し怪しい目で見ています。
調教が抜群が良いとか、騎手が強くて、勝負気配を感じるような場合は、素直に諦めますが、1番人気に不安要素があると感じて、3番人気から5番人気あたりで有力な馬がいる場合、私は1番人気以外の馬で単勝馬券を買っています。
単勝馬券の効果的な買い方②:負け続けている時に勝負するレースで買う。
単勝の効果的な買い方2つ目は、冒頭にも述べた通り、負けが続いている時に買うということです。

負けが込んでしまうと、人間、やはり負けを取り戻したくなるものです。

例えば、9レースの馬券を買って外して、10レースの馬券も買って外して、期待が膨らんだメインレースの馬券を買って外すとするじゃないですか。
もうそうなると、負け額を取り戻したくなりますよね。
こういう時に取り戻そうとして、三連複や三連単など逆転を図ろうとして馬券を買うと、それこそ2着が抜ける、3着の馬を買っていないとか、「あるある」なんですよね。

やはり、負けが込んでしまっていると、「負けを取り戻したい」「勝ちたい」という欲望が出てしまいますが、
欲望をいったん横に置いて、グッとこらえて、単勝馬券で勝負したら、意外と負けを取り戻せたりする時もあります。
単勝とはいえ当てるのは難しいですし、配当面で物足りなく感じることもあると思いますが、負けている状態だからこそ、シンプルな馬券に戻ってみるというのも、個人的経験からもいいのかなと思うところです。
単勝馬券の効果的な買い方③:負け額を取り戻すために買う。
先ほど「負けを取り戻したい欲望をいったん横に置いて」と書きましたが、「そんな精神的な話は、いらん。実際に負けを取り戻したいんじゃ」という方もいると思います。

そんな方向けに負け額を取り戻すために、単勝が効果的というお話をさせていただきます。
この方法は、
「たった1レースでも馬券が当たれば、確実に負けを取り戻すことができ、さらに儲けも出る」方法です。
馬法の方程式を使って負け額を取り戻す。
「そんなん、どうせ、マーチンゲール法だろ?」と思った方もいると思いますが、ちょっと違います。
「馬法の方程式」と呼ばれるもので、日本競馬投資協会という少し怪しげな協会さんが出された書籍に書かれていた手法なのですが、これまでの損失金やオッズなどをベースにした簡単な計算式で、算出された金額で馬券を買うというものです。
基本的な考え方はマーチンゲールに似ていますが、賭ける金額の計算方法が異なります。
マーチンゲールの場合、前に賭けた金額の倍額を賭けますが、この方法は、倍額投資をするわけではありません。
マーチンゲールだと、5千円賭けて、馬券が外れたら、次のレースでは1万円賭けて、また外れたら、その次は2万円賭ける手法ですが、「馬法の方程式」は、逆に賭ける金額は下がります。
「馬法の方程式」は、マーチンゲールの「当たれば必ず損失を取り戻す」メリットは残しつつ、マーチンゲールの最大のデメリットである投資金額が倍々ゲームで膨れ上がることを抑えた手法です。
マーチンゲールの場合、5千円賭けて外れたら、次のレースでは1万円賭けますが、「馬法の方程式」では次のレースで賭ける金額は1,500円になります。
「は?」という感じですが、6.6倍の馬券が当たれば、1,500円×6.6倍で9,900円となり、1,500円の投票分合わせて、5千円の損失額は取り戻すことができて、さらに3,400円プラスになります。
配当のオッズが6.6倍だからこそ、負けを取り戻すためには、1,500円の賭け額で良いということですね。
当たった時の配当(オッズ)見合いで、賭ける金額が決まるので、馬連や三連複、三連単のような、1着、2着、3着の組み合わせによって大きく変動する馬券ではなく、単勝で買うのが効果的となるわけです。
馬法の方程式の計算式を使って単勝馬券を買う。
「馬法の方程式」の計算式は、以下のとおりです。
当該レースの投票金額=それまでの損失金額の合計×1.6÷(オッズ-1)
上の計算式を使って、馬券の購入金額を決めれば、馬券が的中した時点で必ず儲かることができ、さらに、損失金額の60%ほどのプラスになるのです。

「儲けは出なくてもいいから、負けた分だけを取り戻せたら、それでいい。」という方なら係数の「1.6」をアレンジしても良いでしょう。

ただし、注意点があり、「馬法の方程式」を使い、たった1レースの当たりでも負けを取り戻して、さらに儲けを出すためには、計算式にある(オッズ)の配当は必ず得なければいけないということが前提になります。

「馬法の方程式」について、本日軽く実践してみましたが、うまくいきました。
今日のブログ記事ネタ実践で、
「馬法の方程式」をやってみた。
中山最終レースでクレアに単勝900円。
当たって、損失はチャラに😀
オッズが5倍以上下がってしまったけど、それまでの損失がチャラになったからOKでしょ。#負けている時に単勝馬券で損失を取り戻す方法#マーティンゲールでない pic.twitter.com/E8PfhwW5Kk
— バケンザル@日曜日をボーナス日にしよう! (@umakuiku_life) February 26, 2023
単勝を買うのに知ってて損しない法則とは?
最後に、単勝を買うのに知ってて損しない法則についても書いてみたいと思います。
「絶対に馬券が当たる」「絶対に稼げる」「絶対に儲かる」的なことは、このブログでは絶対に書けませんが、この法則だけは、「絶対に知っておいて損はしない法則」と言えます。
その法則とは、「単勝オッズ4分の1の法則」です。
先ほど単勝の配当区分を以下のとおり記載しましたが、
<過去5年間における単勝の配当金額割合>
*対象14,180レース
- 110円以上190円以下
:1,312レース【9.3%】 - 200円以上290円以下
:2,197レース【15.5%】 - 300円以上390円以下
:1,976レース【13.9%】 - 400円以上490円以下
:1,535レース【10.8%】 - 500円以上690円以下
:2,017レース【14.2%】 - 700円以上990円以下
:1,592レース【11.2%】 - 1,000円以上1,490円以下
:1,275レース【9.0%】 - 1,500円以上1,990円以下
:709レース【5.0%】 - 2,000円以上4,990円以下
:1,115レース【7.9%】 - 5,000円以上
:452レース【3.2%】
オッズ10倍未満の馬で、単勝的中の75%を占めています。

4分の1とはどういうことかというと、
- 1.0倍~2.9倍の配当・・・約25%
- 3.0倍~4.9倍の配当・・・約25%
- 5.0倍~9.9倍の配当・・・約25%
- 10.0倍以上の配当・・・約25%
になるということです。

「単勝オッズ4分の1の法則」は、もちろん私が考えた法則ではなく、競馬王テクニカル『単勝編』の冒頭に書かれていたものです。
競馬王テクニカルでは、
■ 単勝1.0倍~2.9倍・・・25.2%
■ 単勝3.0倍~4.9倍・・・25.1%
■ 単勝5.0倍~9.9倍・・・24.6%
■ 単勝10.0倍・・・24.7%
と、書かれていますが、
私も別の期間で何度かデータ検証しましたが、どの年度で切り取っても、だいたい4分の1ずつに分かれているので、「スゴイ法則だな」と感じたところです。
そのため、単勝を買う場合、「単勝オッズ4分の1の法則」を念頭に、オッズ10倍未満を中心に、せめて15倍くらいまでの馬を視野に入れて買うというのが良いと考えています。
これは単勝だけではなく、馬単や三連単の軸固定の流し馬券やフォーメーション馬券など、他の馬券でも応用が効くと思います。
というわけで、単勝馬券の効果的な買い方と、知ってて損しない法則について書いてみました。
今回の記事まとめ【単勝】
それでは、まとめに入ります。
単勝は、勝ち馬を当てる基本的な馬券であり、シンプルに予想力が反映される馬券と言えます。
また、単勝のメリットを改めて確認してみると、
- 払戻の目安がつきやすい
- 設定払戻率(あるいは控除率)が他の券種より有利
- 合成オッズの観点から配当面で効果的な場合がある
- 馬券力が上がる
など、他の券種とはまた違った魅力があります。

配当面の魅力では、他の券種に劣ってしまうので、面白味に欠けてしまう部分も正直感じますが、単勝馬券は他に発売されている券種の中では、「一番欲がない」馬券と、私は個人的に思っています。
欲がない馬券だからこそ、単勝は、負け続けている時に買ってみるのも一考な馬券だと思います。
他にも、頻度は多くないかもしれませんが、一本かぶりの馬がいるレースで、その一本かぶりの馬に若干不安を感じる時は、単勝馬券で期待値の高い勝負をしたいものです。
負け額を取り戻す方法として、「馬法の方程式」について書きましたが、「馬法の方程式」については、今度別記事で、実際にやってみて感じたことを書いてみたいと思います。
最後に、知ってて損しない法則として、「単勝オッズ4分の1の法則」についても触れましたが、他の馬券を買う時でも、1着付けの参考になれば幸いです。
今回の記事が、少しでもあなたにとって参考になり、馬券力の向上につながれば幸いです。
